栄通記

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2007年 04月 19日

149) 市民ギャラリー 「北海道抽象派作家協会展」 ~4月22日(日)まで 

○ 第34回 北海道抽象派作家協会展

 会場:札幌市民ギャラリー、1F
     南2東6
     電話(011)271-5471
 会期:4月17日~4月22日(日)
 時間:10:30~18:00(最終日17:00まで)

 出品作家(敬称は省略)。14名。
 同人:あべ くによし、後藤和司、外山欽平、林教司、今荘義男、佐々木美枝子、服部憲治、三浦恭三。
 推薦:岩田琿、甲斐野弘幸、草野裕崇、山岸誠二、鈴木薫、横山隆。

 市民ギャラリーの第一室は広くて天井が高い。天井の高さ、広い空間を生かした展示だ。

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 第一室の展示は圧巻だ。圧巻過ぎて、個々の作品の印象はどこかに行ってしまいそうだ。部屋全体が作品同士で共鳴し合って、全体のイメージのタイトルを付けたくなってしまう。床に並べられた林教司さんの2000枚のはがき大の印刷物と、空間を切り裂く山岸誠二さんの垂れ幕様の作品が場に波風を立たせ、濃さを不均一にさせ、見るものの気持ちを高揚させる。一つ一つの作品が箱の中の大事な宝物としたならば、それらが集まって、重なって、層をなして輝いているようだ。作品は抽象作品だから具体的なイメージは鑑賞者にゆだねられる。そうなのだ、「人」がこの場、この空間に存在することによって初めてあふれるエネルギーは中心点を与えられる。「人」で賑わえば更に更に「芸術」になる。「文化」になる。

 僕は初日の11時頃に行った。何の疑問もなく会場に入り鑑賞モードになったのだ。何やら皆さんが真剣になって、展示中である。ほぼ展示は終わりかけているのであるが、林さんは一所懸命に女性と一緒になって「はがき」を並べている。外枠と中央線を先に並べておいて、後はひたすら「はがき」を置いていくだけである。半分ほど埋まっている。実演展示なのかと思って、「こんにちは」と声をかけるが、何度かの呼びかけに気が付いて軽くうなずくだけで、作業の手は休めない。ほとんどの人が外山さんの壁面に集まっている。外山さんは函館からで、毎年この展覧会に合わせて、その一週間ほど前に時計台で個展をして、その大作を此処に持ってくるのである。いつも壁一面を使って、いろんな模様に並べている。今回は「M」の字形である。その時はどんな形になるのかわからなかった。縦一列に何点か続けて並べたりするし、全体のバランスの問題や、天井が高いので何かと作業は大変だ。単品の陳列を終えた後に、皆で加勢して展示をしているのを見ることができた。何だか変だなと思い、関係者にを聞いたら、昼1時からのオープンだという。どなたからも注意されずに、勝手に見続けたわけである。本当に失礼しました。隣室では岩田さんが一人静に作業をしている。横山さんの作品が1点だけ未展示、結局この日の17時半頃に展示された。なぜ知っているかというと、再度5時過ぎに見に来たのである。残念だが鑑賞者はほとんどいなくて、まるで午前中の続きのように二人がかりで横山作品を取り付け中であった。

 静かな部屋をじっくり見て廻った。
 関係者に承諾を得て、写真を撮ることにした。このブログに載せることを前提に写真を撮り始めると、鑑賞という視点が薄らいでしまう。どこか、冷めた感じになってしまう。出来栄えを気にしているからではない。あまりに静かな場所での撮影は、写真家の自覚とは違う「撮ること」をいろいろと思ってしまう。帰り時間が近づいた。関係者が会場に姿を現し、人声が緩やかに作品と混じりあい、次の歓談場でもあるのか打ち合わせの声を残して去っていく。最後の市民ギャラリーのお客として会場を後にした。シャッターの降りる音が聞こえてくる。


 以下長くなりますが、出品作品の写真を載せます。
○ 第1室
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 左:佐々木美枝子。全て「作品」、S60・F60。 
 右:三浦恭三。全て「移行過程」、F120・F100。


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 左:あべ くによし。全て「記憶の箱(風が透き通った日) 秋の詩」Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、180×120cm。 
 右:外山欽平。「Jの旗のもとに」、F100 12枚組。


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 林 教司。「種子」、インスタレーション、400×700cm(40枚×50枚=2000枚)


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 左:
 右:後藤和司。「青のscene'07 Ⅰ」、M100×5。(この作品は第2室でした。)


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 今庄義男。全て「古里」イ・ロ・ハ、180×300cm。


○ 第二室
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 左:甲斐野弘幸。「玄の跫音」2007-Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ、F120・F80。 
 右:横山隆。「彼方へ」1・2、92×182cm。


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 左:服部憲治。「作品」A・B、F50.
 右:岩田琿。「CUT.TURBO」1・2、S150。

 全作家を載せる予定でしたが、かないませんでした。小品が販売用として第2室に展示してあります。

 
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by sakaidoori | 2007-04-19 22:38 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
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