144) テンポラリー 「キャンドルとライブ」 ４月１４日 （終了）

○　キャンドル・福井優子「春を灯す」特別篇＆酒井博史ライブ「声の灯りを灯す」

　会場：テンポラリー　スペース
　　　　　北１６西５　斜め通・西向き
　　　　　電話（０１１）７３７－５５０３
　会期：４月１４日
　時間：１９：００～
　料金：１０００円

　行ってきました、見てきました、聞いてきました。酒井君とキャンドルと、まずは写真紹介します。





























　当日のお客さんは５名。僕等夫婦と福井さんの知り合いの方たちです。それに、関係者２名。
　第１部はオーナーの希望で２階での弾き語り。僕は上を見ながら聴くのは疲れるので、同じように２階に行って陣を張った。左に若い女性、右に女房と両手に花だ。酒井君は２階で詠うことには慣れているはずだが、キャンドルの中ではどうなのだろう。自称「暗き歌い手」と言っているが、キャンドルの暗さはロマンチックで、いささかおもはゆい気持ちではないのだろうか。ゆっくり、ゆったり唄い継いでいく。十日間ほど禁煙したという。そのせいか声に膨らみを感じる。もっとも禁煙後はリバウンドで頑張って吸っているそうだから、禁煙のせいだけではないかもしれない。キャンドルの灯がそうさせたのかもしれない。福井さんは階下にいて、灯を時々点検しながら自分の世界に入っているようだ。歩いている姿がどこか虚ろに見える。僕の視界にいつも福井さんがいるので、映画のワン・シーンのように階上と階下を別の世界のように、同じ世界のように眺めてしまった。・・・何を唄っているかって、フォークを中心にリバイバル・ソングさ。唄の印象をもっと具体的に言えって、唄だもの、僕の美辞麗句や酒井讃歌をいくら並べても仕方がないさ。一度聴いてあげてください。・・・淡々と進み１部は終わった。





　２部は階下、１階だ。オッカケ・マンの僕は一緒になって下に行った。福井さんは逆に２階に行き、僕の座っていた所から聴くことになった。２，３どしか上を見なかったが、足を宙ぶらりんにして落ちてきそうなくらい身を乗り出していて、聴く人間の凄みを感じてしまった。
　唄はアップ・テンポな曲を２，３曲交えたが、１部を引き継ぐようにゆったりと、「精霊流し」を聴く感じで、そして当然だが静かさを前提に盛り上がって唄は終わった。雰囲気が変われば歌い手も変わるものだ。嬉しくなって握手を求めたくなって、心地良い笑みで席を立とうとしたら、２階の両女性が鼻を押さえて、顔をくしゃくしゃにして現れた。僕は感激で笑顔気味なのに女性は泣いているのだ。少し、わが身が恥ずかしくなった。酒井君にアンコールを催促し、福井さんにリクエストを求めた。彼女は「セロ弾きのゴーシュ」の歌詞をそっと渡し、終章が始まった。更に「ファイト」で本当のエンディング。いつもこの唄を酒井君は腹の底から、声を枯らし気味に力勝負で唄うのだが、その夜は違っていた。余裕があるのだ。がむしゃらな熱唱から豊かな熱唱・・・・。













☆　４月１８日（水）の酒井博史ソロ・ライブのお知らせ。今日です。
　タイトル：　『刻唄生唱。』７
　日時：４月18日（水）　19時～
　場所：RONIN＝南６西６第６旭観光ビル６階（トヨペット並び、焼き鳥文無し隣のビル）
　料金：1000円ワンドリンク付（プラス1000円で飲み放題）