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栄通記

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2007年 04月 03日

127) 時計台 「グループ K展」・油彩 ~4月7日まで 

○ 7th グループ k展

 会場:時計台ギャラリー 2階B室
    北1西3 札幌時計台文化会館・中通り南向き
    電話(011)241-1831
 会期:4月2日~4月7日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)

 道内公募展会員の教室で学ばれている有志達のグループ展だと思います。申し訳ありません、以前その辺を尋ねたことがあるのですが忘れました。今回も聞き忘れました。取材としては失格ですね。

 全員女性です。参加者の名前を入り口順に紹介します。
 木村照子、田湯裕子、小松倉子、宝示戸美世、笹尾ちえ子、奥井登代、広瀬由良子、南部優子 (敬称は省略)


 初見以来、広瀬由良子さんを中心に見ています。

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              (今展出品の「魚」)


 細かい年齢を書きませんが、僕以上の方です。
 時期は忘れましたが、初めて見た作品は「レシピ」、同じ会場の正面の幅の狭い壁にありました。円いテーブルに、食卓には必ずあるであろうと思える品が並び、傍に主婦が立ち、フライパンなどが並んでいる作品です。黄色が主調で淡くまとめています。このテーブルの円いラインが良かった、おおらかでたゆたゆしくて。他の品々の配置はあっさりしすぎて、ぞんざいでしたが、画面中央に伸び伸び描かれている円いラインだけで価値はあったと思います。見ていると、広瀬さんが傍にこられて感想を求めます。僕は感想を言い合った作家はなるべく継続的に見たいと思っています。彼女の場合は公募展に参加しているので、良いなと思った作品が一過性のものなのか、そうであっても作家の変遷する一過程なのか確認出来るとも思っています。画力としては全道展入選レベルです。

 当然、「レシピ」の円形とタイトルに作家は数年こだわっていました。
 一昨年の全道展で感心しましたね。円形も止め、たゆたゆしさも止め、おもねった人物や品物は消去。黄色を強く輝かせ、画面全体に力を込めています、形も四角へと、形そのものを追求する姿勢がうかがえます。とても失礼な言い方ですが、年齢からは想像できない変化でした。心の中で「入選栄通賞」を進呈、その時の「栄通大賞」は会友の吉川君でした。

 今展も鑑賞していると広瀬さんの「どうですか」という声が聞こえて、感想を述べてきました。「絵画はたかだか2m四方、されど2m四方、描かない手法でよく見せるよりも、描いて描いて失敗して次に進みましょうよ。絵に雅(画)品は大事ですが、常識は無用ですよ」。いろいろつまらないことを言いましたが、あらためて広瀬さんに贈る言葉です。またお会いできるのを楽しみにしています。

 とても全ての人を紹介できませんが、何枚か写真を載せます。

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 左:小松倉子さんの小品。気持ちの良い風景画です。大作の中にこういうのは目がなじめて助かるし、嬉しいです。
 右:大村照子さん。


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 左:笹尾ちえ子さん。   右:奥井登代さん。白い服の部分が完全コラージュ?で、布を着物のように貼り付けて着色しています。
 

 

by sakaidoori | 2007-04-03 23:06 | 時計台


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