栄通記

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2007年 04月 02日

126) ミヤシタ 「秋田智江展」・フレスコ画 ~4月15日(日)まで

○ 秋田智江展・フレスコ画
        SITIO(STORYのいる場所)  

 会場:ギャラリーミヤシタ
    南5西20-1-38 西向き  
    電話(011)562-6977
 会期:3月28日~4月15日(日)
 休み:月曜日
 時間:12:00~19:00 (最終日17:00)

 『白と物語の人』秋田智江さんのフレスコによる個展です。

 
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 秋田さんは壁画用のフレスコの技法を壁ならぬ、キャンバスに応用して作画します。
 石灰と砂を水で溶かして、キャンバスに塗りつけて、乾く前に着色して終わり。塗らない部分は白くなり、水溶性の着色料は内部に浸透して固まると変色しません。厄介なのは表面に湿気のある間に絵を描かなければならないことです。フレスコはフレッシュと同じで、表面が乾かない新鮮なうちに絵にされた物という意味なのです。

 秋田さんは物語性を画題にしています。以前は童話や昔話などの物語にあやかって、秋田風に再構成して絵にしていました。石灰色の白と砂地、塗り後の勢いが余韻をなしていて、爽やかな感じでした。物語は彼女の心性を表現していたのでしょう。

 今展の画題は借り物でなく、秋田さん自身の心の物語を童話風・非具象風に表現しています。
 作品構成は二つ。柱から左と右とにわかれます。
 左側はキュービック仕様の立方体の5面に、ミクロ・コスモスとして一つ一つが物語を語っています。全体を音楽のように並べています。その結晶として中品の作品が壁を換えた隣に並んでいます。かなりぼやけた顔のイメージをさらけ出して、秋田さん自身の分身のように物語の主役を演じています。
 右側は心象画です。支持体のキャンバス色の茶をそのまま優しく晒しています。何も塗らない白と茶を中心に、和風インテリアのように秋田さんのいろいろな思い、気分を表現しているのでしょう。

 フレスコ技法は書き始めると一気です。秋田さんはそこに行くまでの構想に相当時間をかけるそうです。タイトルが先にあって、いろいろと物語を膨らませるとも言っていました。DMにある詩のようなことばの羅列は個々の作品のタイトルです。指摘されないとどれがどれだかわかりにくいです。と同時に、言われてみると作家の思いがどのへんにあるのかが想像されます。

 タイトルを列記しておきます。
 SITIO(STORYのある場所):対話、棲み家、選択するということ、安定と刺激、誘惑、一人の時間、音楽の色、紐(つむぐものたち)、見ることを止めるとき、CENA(夕食会)、SITIO(STORYのある場所)  注:SITIO=スペイン語、STORY


 写真は全体のムードを表現するには失敗しました。思うに、具象画が小品に多く、全体の量の占める点では少ないのですが、全体のムードは具象的感覚だからだと思います。小品の具象絵画の写真表現が難しいと思いました。
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by sakaidoori | 2007-04-02 13:57 | ミヤシタ | Trackback | Comments(0)
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