栄通記

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2007年 03月 28日

122) CD&ギャラリー、サード・イアー「木村環個展」 ~4月22日まで

○ 木村 環(たまき)個展(a.k.a.kim-igor)  
     「METAL BOWL STRIKES AGAIN」
 
 会場:CD&ギャラリー、サード・イアー
     南1西7大通パークサイドビル4階・東北角地
     電話(011)271-0166
 会期:3月24日~4月22日(日)
 時間:13:00~21:00

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 チョッとシュールでグロテスクな環(たまき)ワールド。

 市内には今展のD.M.が3種類も配布されているので、目にした人も多いと思います。あたりまえのことですが、D.M.よりも実作はみがいがあります。D.M.はどこかたゆたゆしくて、遊び心の強さを感じます。実作はかなり小さく、CDショップを意識したのか、一つ一つがCDのジャケットのような感じで、全体で店の中で「げげげの鬼太郎」が悪さをしている風に見えました。作品が小さいだけ、一つの作品の箱のような世界に引き込まれます。ボ-リング・ボールは顔とダブらせて、飛んだり跳ねたり、首チョンマになったり、一反木綿お化けならぬ、メタル・ボール小悪魔になって、作品の重要な役を演じています。ピンも人だか何だかわかんなくなってしまいます。D.M.では色が出ていませんが、鮮明な「赤」がシュールを越えた、きついリアリティーを与えています。写真では斑点のような黒味の色の部分がそれです。鉛筆画らしいですが、線描の鋭さは無く、ぼやけた空気感を出していました。全ては閉じられた箱庭の世界、小さな小さな心にキュット刺す、棘のある作品展です。

 店の方に技法をお伺いしました。鉛筆と色鉛筆です。タイトルは、かつてロック・グループのCDのジャケットのカバーを描いていて、それとの絡みで命名した模様です。個人名の後に「a.k.a.kim-igor」とあります。地方誌「札幌人」にこの名前で寄稿されているそうです。読みました。日記風の一頁エッセーです。彼女の年齢もわかります。

 会場ではロックだと思います、シンセサイザーの緩やかな音楽が響いていました。作品と変に合っていて、去りがたかったです。

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 上の作品は中品。小品は13.5×14.5cm。

by sakaidoori | 2007-03-28 21:11 | サード・イアー


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