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栄通記

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2007年 03月 19日

105) ミヤシタ 「守分美佳展」アクリル画 ~3月25日まで

○ 守分 美佳展

 会場:ギャラリーミヤシタ
    南5西20-1-38 西向き  
    電話(011)562-6977
 会期:3月7日~3月25日(日)
 休み:月曜日
 時間:12:00~19:00 (最終日17:00)

 守分さんは絵画表現の模索、試行錯誤の真っ最中です。

105) ミヤシタ 「守分美佳展」アクリル画 ~3月25日まで_f0126829_16173097.jpg

 作家本人と話すこと10数分、やっと以前の作品を思い出しました。二対面ですが、ついでに初対面の時のことも思い出しました。活発明朗な30歳代の女性です。その本人が今回は悩みの袋小路に陥って絵が描けなくなるのではと思ったそうです。それでも個展にこぎつけたことに満足しているのではと思ったのですが、その辺は不明瞭で「まだまだどうなるかわかりません。いろいろと試みようと思っています」。はきはきした明快な言葉、笑顔を絶やすことなく質問に応えてくれる。確かに以前の「見て見て、私絵を描いたのよ、見て見て」といった感じの喜びのオーラはない。真剣な自己確認の相がある。

105) ミヤシタ 「守分美佳展」アクリル画 ~3月25日まで_f0126829_16133887.jpg
 今展の作品は一見抽象画風ですが、山波のシルエットであったり水際のせめぎあいの輪郭線だったりとイメージされます。当然、幾ばくかの心象は投影されているでしょうが、心象そのものは山際、水際の骨太の黒い輪郭線に本人そのものとして投影されているのではないでしょうか。抽象化しているがこのどこか燃えるような風景の中で、作家の居場所を輪郭線に定め、山と夕焼けの空という存在の狭間で自分は何者かと問うているのではないでしょうか。「絵画表現に悩んでいる私の心がブラックホールならば、この狭間の表現である黒い輪郭線はブラックホールそのものであり、この線を強く明瞭に描くことが闇夜をあらわにすることなのだ、私にとって絵画とは何かをはっきりさせねばならない。だから強く、意志力を込めて此処を描くのだ」といっているように思える。

105) ミヤシタ 「守分美佳展」アクリル画 ~3月25日まで_f0126829_16144969.jpg
 2作一対の作品がある。互いが相手の鏡のようにして展示してある。素材としてのアクリルはごてごてして、表面は日本画の岩絵の具を使いキラキラしている。ごてごて感とキラキラ感、反転利用の錯視、作家は何かを実証しようとしているのでしょうか。実験作には間違いありません。
 比較的に連組で作品化されるのを好む傾向があります。間の取り方など日本的傾向を思います。枠に収まりきれない絵画表現のシンプルな好見本です。壁が、ミヤシタが支持体なのでしょう。
105) ミヤシタ 「守分美佳展」アクリル画 ~3月25日まで_f0126829_16161134.jpg 以前、沖縄の海の世界を表現していました。プランクトンなどの擬似生物を板で作り、シンプルに色付けして楽しい楽しい守分生物ランドでした。今展との共通性はどの程度でしょう。青が好きなようだ。支持体が板。組み合わせで作品化すること。その程度でしょう。

 小品ばかりの展示会なのに長い文章になりました。失礼。守分さん、興味尽きない対話でした、有り難うございました。


 

by sakaidoori | 2007-03-19 16:15 | ミヤシタ


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