○ 小倉 宗 個展
会場:時計台ギャラリー 2階3階全室
北1西3 札幌時計台文化会館・仲通り南向き
電話(011)241-1831
会期:3月12日~3月17日(土)
時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)

小倉絵画は明るく楽しく元気がでる。そして安い。1万円均一だ。2点ほど大きな絵が4万円と5万円だった。安いからよく売れる。22点中11点が売約済の赤シールがはってあった。安いということはそれなりの質なのだろうと、おっしゃる方もおられるでしょう。何ともいえない。絵は好みだ。少なくとも、あの大きさであの作品で1万円均一の展示は見たことがない。これは僕の希望だが、若い方は安い小品を描いて、自己宣伝をしてもらいたい。絵を持つ喜びを鑑賞者に味あわせてもらいたい。著名な作家の複製品を飾っている部屋は目にする。「一家に一点、肉筆画を飾ろう」と言いながら観覧者に商売をしてみてはいかがだろう。「パン画」と言われようとも売る努力を。「パン画」とてそうそう売れる物ではない。お客におもねる必要はないが、お客として鑑賞者を見ないといけない。それに、売れれば作家自身が喜ぶのは間違いない。若き作家諸君、精魂込めた安い絵を描いてください。

作家不在の為、展示風景の写真紹介ができません。無断掲載も可とは思いますが、ここは我慢してマイコレクションを紹介します。「りんごのしっぽ」2003年作、絵の部分21cm×32cm、支持体は厚手の紙、立派な額装。前回最終日に行って、売れ残りの中から選んだ作品です。いつも玄関に飾ってあります。今展と作品傾向を比較すると、うるささは同じですがピンクが薄くなっています。全体に淡くなっているようです。初見の人にとっては充分にギラギラして見えると思います。