○ 大釜 昭 切り絵個展
会場:大丸藤井セントラル 7Fスカイホール
電話(011)231-1131
会期:3月13日~3月18日(日)
時間:10::00~19:00(最終日は18:00まで)

大釜さんの3回目の個展。といっても、過去2回は20歳代のことで、仕事に追われ時間ができて仕切り直しの発表です。しかもなぜだか「切り絵」、明るく写実的な展覧会です。切り絵の何たるかは全然わからずに、孤軍奮闘しての技術の修得だそうです。色紙の上に切り抜いた紙を張り、更にその紙を切り抜いて別の色紙に貼って色を付けていく手法です。だから、紙は何重にもなり、切り抜く作業が相当に大変とのこと。時には切ったパーツを上から張る場合もあるのですが、この何重にも張り合わせた工夫が遠目にはクリアーな色の響きあいに見えて、切り絵とは思えません。さぞ出来具合に満足されているのではと思い2,3の会話。「全然ダメですね。本当はダリのようなシュールな作品を作りたかったのですが、自由な筆の運びを切り絵にするのは難しいですね。切り口も近づいて見ると雑さかげんがわかって恥ずかしいですよ。色も色紙に限定されて不満な点ですね。」「次回があるではないですか」「いやー、視力は落ちるわ、細かい作業をする根気が何時まで続くか、あと2年ぐらいしか出来ないのではないでしょうか」
今回は港をテーマにした作品群。小樽市花園など、古色豊かな町並みもあります。青い空、青い海に囲まれた停泊中の漁船達。ほぼ、2年間の切り絵修得の集大成。
大釜 昭。1940年江別市生まれ、1964年現教育大学卒業、2004年小学校教員退職、2005年江別市教育委員会退職。