栄通記

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2007年 03月 01日

81) 時計台 ㊦「北の日本画展」 ~3月3日まで

 (80番の続き。)

 以下の写真掲載は作家の定点鑑賞です。僕自身の為の記録性の強いものです。読まれる方は強制を強いられるわけですが、お許し下さい。

 2003年度教育大学札幌校日本画研究室卒業生です(2004年2月、時計台ギャラリーで卒業展)。

f0126829_1125719.jpg 熊崎みどり、「ほのか」
 卒業後名古屋方面に日本画修復の勉強に行く。帰札時の作品発表に触れて、描写力の拙さが格段に進歩をしたのに驚く。それでも画題的には伝統的日本画の花鳥風月しか描かなかったが、今展で静物画を発表。やっと、パターン化された画題から離れ始めたようだ。もっとも、この絵もオリジナルにはまだまだ欠けるがあせることは無い。画題、表現力の深化と興味をもたれる。









f0126829_11353783.jpg 野口絹代、「現在」。
 比較的に現在風俗を画題にしていた。暗い顔や拙い人間描写が青年心理を引き立たせていて、他の日本画にない興味の惹かれる作家。今展は風俗描写は無く、もみじ葉の朱に通じる色で女性だけを描いている。いろいろと試みているのであろう。絵の表情が円く大きくなった感じ。





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 百野道子、「ゆらぎ」。
 人物を描けば上手な作家だからこういう絵を見させられると魅入って困ってしまう。この人は画面から絵画として何かを立ち上がらせようとしているのではなかろうか。背景の暗がりの色はとりあえず闇夜なんだろうが、何かが浮かんでくるような道具立てなのだろう。
 ポーズは余りに女性的な有り体な容姿なので絵としては不満なのだが、画題についつい引っ張られてしまう。
 他の作品は「Chie Ⅲ」。ほとんど同じようなモチーフ。服を着ているのと眼鏡をつけている点が違う。人物は肉親と思うが、ほとんど自画像だ。

f0126829_1252467.jpg 駒澤千波、「空の庭」。
 彼女の大作は表情豊かな生き物を画面一杯に色とりどりに散りばめる。しっかりした描写力で装飾的な仕上がりになる。最近、黒の世界に取り組んでいるようだ。中品は描きやすいのかもしれない、経過的作品の一つであろう。どういう形で大作に纏めるのだろう。

by sakaidoori | 2007-03-01 12:20 |    (時計台)


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