栄通記

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2007年 02月 24日

72) 資料館 「ある二人」・写真 ~25日(日)まで

○ 鈴木絢子・伊藤也寸志 二人展  「ある二人」

 場所:札幌市資料館2Fミニギャラリー2室
    大通西13 (旧札幌控訴院)
    電話(011)251-0731
 期間:2月20日~2月25日(日)
 時間:10:00~19:00

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 北海学園大Ⅰ部写真部員、鈴木さん(4年)と伊藤君(3年)の2人展。

 「ある二人」といっても、鈴木さんと伊藤君の「この二人」を互いに撮り会った写真展。生活空間としての部屋や街、旅を思わせるような背景の写真をそれぞれにまとめて展示しています。

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 一見してこの二人は恋人同士かな、同棲してるのかな、と思ってしまいます。服装は下着ではないのですが、朝の目覚めのまどろんだ空気感のなかに、やや緊張した二人の表情。男性はそれほど見ていて楽しめるものではないのですが、けっして美人とはいえない女性の表情、仕草は個性的でなかなかいいものです。部屋を背景にした写真が多いのも若きカップルの生活を連想してしまうのでしょう。そして、誰が取ったのだろうと不思議な感じになってくるのです。アングルも仕上げも統一されていて、被写体を追及した個展と勘違いしてしまうのです。そこがこの二人の今展の意義なのです。二人展の二人という境界を怪しげなものにして、それでもこれが二人展と気付かされた時に観者の思考はどうやってこの展覧会をまとめようかと思考の回路が走り回るのです。部屋ー街ー旅もその為の手段でもあるのです。「この二人の関係はなんなんだろう」という疑問も個展性を際立たせる為の手段でしかないかもしれません。かなりのしたたかさです。

 帰り際に伊藤君と会ってしまいました。話す中で彼の1年生時のグループ展の写真を思い出しました。ユリイカでの夏でした。写真は白も黒もビカビカ光り、強烈に自己主張をしていました。本人も黒顔に笑みを浮かべて野生的でした。1年生ですから、地方の青年が札幌に出てきて周りに負けずにがむしゃらに遣っているという感じです。写真の雰囲気が変わるのには何の驚きもありませんが、これはど知的な展覧会をするとは予想外です。

 1年前に構想を決め、以来二人で写真を撮り合い集積し今展になったとのこと。ほとんど初期の構想にブレはなかったということです。持続力、粘着力が作品発表には大事なことなのだ。

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by sakaidoori | 2007-02-24 11:23 | 資料館 | Trackback | Comments(2)
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Commented by y@5u5hi at 2007-02-24 22:34 x
こんばんは。
先日はお越しいただきどうもありがとうございました。
伊藤です。

「二人」とその「世界」は何か?
「真実」とは何か?

その他にも色々な意見を伺い、
また色々なことを改めて考えているところです。

やはり「持続力」が大切ということですね。
Commented by sakaidoori at 2007-02-25 10:52
>伊藤君へ

 良い写真展と思います。切り口の良さを感じました。
 女性ばかりの写真掲載を怒らないで下さい。撮られる女性と撮る男性、その背景にある撮られる男性と撮る女性。撮る人撮られる人、男と女、互いの世界と融合の世界を僕なりに象徴的に遊んでみました。

 次の発表の時はここにでも案内を下さい。嬉しいです。


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