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栄通記

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2007年 02月 22日

70) テンポラリー 「藤谷康晴個展と酒井博史ライブ」 ~23(金)明日まで

○ 藤谷康晴個展  CONCRETE FICTION

 場所:テンポラリー スペース
     北16西5 斜め通・東向き
 期間:2月13日~2月23日(金)
    電話(011)737-5503
 時間:11:00~19:00
 
☆ 酒井博史ソロ・ライブ  ライブ『刻歌生唱』5
       ~The game will be a fi-x-ion.~

 場所: 同上
 日時: 2月17日 19:30~
 料金:1000円

 15日のジャズライブに続いてのライブだ。

70) テンポラリー 「藤谷康晴個展と酒井博史ライブ」 ~23(金)明日まで_f0126829_1241423.jpg
 酒井君は弾き語りのフォークだ。オリジナルは全て処分して一から出直し、歌謡曲、ポップなど全てカバーだ。昨年の10月からテンポラリーと隣のテーラー岩澤宅で月一でソロライブをしている。だから5回目だ。9月にたまたま彼の歌を聴いて余りに感激した。思わず「月一で千円ライブをしようよ」と発言したのがキッカケで始まった。70) テンポラリー 「藤谷康晴個展と酒井博史ライブ」 ~23(金)明日まで_f0126829_125432.jpg 彼の歌は激しい。余りに激しく情熱的に歌う。この日は弦を2度切った。弾くのに邪魔なので、い合い抜きのように切れた弦を引きむしっていた。素人の耳でも音からボリューム感が消えたのは分った。その分、腹の底から歌っていた。彼の声は綺麗だ。地底からのうなるような声と、哀切に満ちた透明な声と・・・・彼は自分を鼓舞するように、恨みを吐き出すように、誰かに訴えるようにして歌う。芸術は好みだ。万人が彼を好きになるとは思わない。はまった人にとっては健全な薬(ヤク)のようなものだ。すっきりしてしまう。昨年12月に30歳になったばかりだ。判子屋さんでもある。名刺を含めた印刷屋さんでもある。

 藤谷君のD.M.を酒井君が作った。このD.M.はとてもマニアックだ。手に触れて触ってもらいたい。手にへこみが伝わってくる。凸版・活版印刷なのだ。(僕も名刺を1300円で作ってもらった。)触って楽しいD.M.だ。更に泣けてくるのだ、このD.M.は。「CONCRETE FICTION」と印刷された部分に絵が描かれている。何と何と全て手描きなのだ。呆れるほどのこの情熱。
 芸術を日常と別つ二つの筋目があると思う。たとえ他を圧する技術に支えられていても、自己否定という克己心にもとずく無目的表現力。静かであっても激しくても「呆れる」ような情熱、持続力、意志。

70) テンポラリー 「藤谷康晴個展と酒井博史ライブ」 ~23(金)明日まで_f0126829_127348.jpg
 背景のマンホールのある作品に、上から修正液による白で落書きライブを明日します。11時から始まり、きっちり19時で止めます。終了後興奮冷めやらず遅くまで残っていると思います。19時にこだわらないで見に来て欲しいです。

 この日の酒井君は藤谷君に対抗するようなサブ・タイトルを付けた。未完成なオリジナルを含めてハイテンションに進行した。全部で20曲。最後は「コンクリートにぶつける」という歌詞のある歌で終わった。余りに充実して終わったのでアンコールの意味がなくなった。余韻がぶち壊しになってしまう。お客は残念だが4人だった。いつもは10人以上来てくれるのだが端境期のようだった。共に楽しめる人間を増やしたい。 (後で曲目を記します。)

by sakaidoori | 2007-02-22 12:47 | テンポラリー


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