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栄通記

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2007年 02月 18日

62) 資料館 写真展「BATTLE」 (終了)

○ BATTLE ヒラマツVSユヤマVSキボンヌ (写真展)

 場所:札幌市資料館ミニギャラリー3室
    大通西13 (旧札幌控訴院)
    電話(011)251-0731
 期間:2月14日~2月18日(月)
 時間:10:00~19:00(最終日も19:00まで)

62) 資料館 写真展「BATTLE」 (終了)_f0126829_00193.jpg
 展覧会キャプション(無断掲載ですが、許していただけると思います。)にあるとうり、藤女子大学写真部3名による卒業記念写真点です。
 バトルというからには闘いです、勝負です。判定は作家同士であり観覧者です。全ての作品はモノトーン、しかも黒を強調した『私の作品を見れ!』というものです。

 当然、3名の黒には違いがあります。

 岡島 貴衣(おかじま きえ:キボンヌ)さんはブラックホールとしての黒。力がみなぎっています。若さと意気込みという点で一番好きな作家です。ビンの詰まったビール・ケースの集積物を撮っていますが、詰め込んで詰め込んで畳み掛けるという感じです。

 湯山 美里(ゆやま みさと:ユヤマ)さんは闇夜としての黒。もっとも心象的です。闇夜ですから黒もはっきりしているのですが輪郭はぼやけ気味で、光としての白も同じように輪郭にこだわりが感じられます。見ていると作家・湯山さんの分身が黒い世界からすーと現れてきそうです。

 平松 萌(ひらまつ めぐみ:ヒラマツ)さんの黒は白と直線との対をなしているような感じです。白黒、どちらにウエイトが強いというのでなく、どこか機能美も感じます。おそらく、個展なり違う人とのグループ展だったら、違う印象なのではないでしょうか。等身大の作品群です。

 グループ展はハーモニーかバトルだと思っています。バトルを前面に出して、鮮明な黒を同じ闘いの土俵にして作品化していることに好感を持ちました。キャプションの表現を含めて、女らしいとか男らしいとかいう問題は入る余地は無いでしょう。気になるのは、「最後の写真展」という案内表現です。藤の学生としての最後の写真展と理解しています。次は卒業後の相手は誰になるか分らないが「エモノ」とのバトルを待っています。

by sakaidoori | 2007-02-18 23:57 | 資料館


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