栄通記

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2007年 01月 14日

18) スカイホール & さいとう 「中野日本画教室」

○ みなもの会新春日本画展  中野日本画教室総合展
 場所:大丸藤井セントラル7Fスカイホール
○メモリアル竹田えい子と仲間達展  朝日カルチャー中野日本画教室
 場所:さいとうギャラリー

 期間:ともに1月9日~1月14日

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 道内の日本画家は大半が教育大学の卒業生です。中野さんは道内出身ですが京都の大学を卒業されて、現在は高校の教諭。その間にいろいろ人生経験をされたそうです。札幌の高校美術科で日本画を教えているのはそんなにないと思う。だから、この教室展の楽しみに高校生の活きのよいのを見れることです。二点写真紹介します。情けないことに目録を紛失したので、写真だけです。今年は残念ながら、高校生作品は迫力不足でした。
18) スカイホール & さいとう 「中野日本画教室」_f0126829_1723182.jpg


 高校生の作品の背景を見てください。細かい線が走って、画面に緊張感を与えています。これは中野教室の技法上の一大特質で、もみもみ技法と称しています。着彩の前に紙(和紙)を手で丸めてもみもみして、そのシワを利用して背景処理をします。仕上がりは当人の技量以上に濃密に仕上がります。問題なのは描きたいムードとこの技法がマッチしない作品が多くあるのです。高校作品は成功していると思います。青年の心象を表現するのに合うのでしょう。たゆたゆしい女性像にこの技法は合わないと思うのですが皆さんはどんな感じですか。



18) スカイホール & さいとう 「中野日本画教室」_f0126829_1729825.jpg



  二会場で期せずしてのお気に入り作品は木村浩美さん。木立の向こうの世界の明るさ、開けられたドアの明るさと表現したいのは共に共通していると思います。自分の表現したい世界をお持ちのようです。描写は優しくて大仰にならず、僕は魅入ってしまいました。こういう人は小なりとも個展をなされて、もっともっと励んでもらいたいと思います。この時期、有志をつのって、アートスペース201のワンフロアーを貸しきって日本画合同個展をしてもらいたい。新春は何故だか日本画展が多い。「皆で1,2月は日本画を楽しもう」この時期がそうなるのを夢見ています。






18) スカイホール & さいとう 「中野日本画教室」_f0126829_1736597.jpg


by sakaidoori | 2007-01-14 17:52 | 大丸藤井スカイホール


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