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栄通記

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2007年 01月 11日

14)ユリイカ「杉吉篤個展」

 もう、終わった個展です。まだ、そんなに時間も経っていないし、ユリイカつながりということで紹介します。今年は「ダリ展」も札幌で見れることですから。ほぼミクシィーからの再掲。

○ 杉吉 篤個展
     自由美術会員・全道展会員

 場所:ギャラリー ユリイカ
    南3西1和田ビル2F・北向き
 期間:12月12日~17日(日)
 時間:11:00~19:00 最終日17:00まで

14)ユリイカ「杉吉篤個展」_f0126829_15221636.jpg
 ユリイカにおける第26回個展です。杉吉さんの年齢はとても数えやすい。46歳です。つまり、21歳の時から連続して毎年個展をしているのです。ユリイカは今年で26年目ですから符合しています。しかも、貸しギャラリーとして始めてのお客さんでもある訳です。

 真っ暗くなった6時過ぎに訪問した。初日だが結局お客は僕が最後だった。オーナー鈴木さんと杉吉さんが窓辺の椅子に対座して佇んでいる。鈴木さんと会うのも久しぶりだ。直ぐに呼ばれて、何故だか杉吉さんの青春時代の話になった。杉吉さんははしゃいで話す人ではない。一見、会話を毛嫌いしているような風情だ。尋ねても、2、3テンポ間をおいて・・・・しっかりした返事が返ってくる。
14)ユリイカ「杉吉篤個展」_f0126829_1528268.jpg
 高校を卒業して、単身パリに1年間絵画勉強渡航をされたとのことです。28年前の話、無鉄砲というか怖いもの知らずです。当時日曜日はパリの美術館は無料開放で毎週通ったそうです。もちろんイタリアやスペインなどにも原画鑑賞旅行をされています。パリに着いた矢先に「ダリ展」があって、「ぶったまげました」と連発していました。「今、日本でもダリ展をしているが、あんなものではないですよ。・・・」淡々と興奮して話は弾みます。若干21歳、第1回杉吉青年の個展はダリの影響そのもので迫力があったと、鈴木さんが教えてくれます。
14)ユリイカ「杉吉篤個展」_f0126829_15285044.jpg
 杉吉さんの作品は大きなキャンバスに空想上の生物を一匹だけ描いたものが大半です。少しだけ不気味ですが、どこかユーモラスで笑ってしまいそうです。以前は立体作品を作っていましたが、ややふざけ気味のユーモア溢れるものでした。ダリの影響といえるのかは判りませんが、杉吉ワールドとダリ的なものは理解の窓口かもしれません。手足の表現が好きだと言っていました。その辺も気を付けて観て下さい。灰色一色の背景、マチエールというのですか、画質感もセールス・ポイントだと思います。

 何故だか、話に気をとられて写真撮影をわすれてしまいました。

 写真上。今展のD.M.「罰」アクリルF100。今年の全道展にも出品していました。その時のタイトルは「×ーバツ」。

 写真中。2005年全道展出品作品、「獣(じゅう)」F100。(図録より)

 写真下。2004年全道展出品作品。「新世界」F100。(図録より)

by sakaidoori | 2007-01-11 19:06 | (ユリイカ)


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