栄通記

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2018年 09月 01日

2578)①「Art Rock Festival on Route 12」終了・深川 東洲館 8月15日(水)~31日(金)

Art Rock Festival on Route 12

※国道12号線界隈の3会場同時開催
※参加者多数(全体紹介は省略)

 会場:アートホール東洲館 
      深川市1条9番19号 経済センター2階
       (JR深川駅を降りて直ぐの左側のビル)
     電話(0164)26-0026

 会期:2018年8月15日(水)~8月31日(金)
 休み:月曜日 
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、各会場とも16:00まで)

※他の会場は「岩見沢絵画ホール」、「ヒラマ画廊」。


~~~~~~~~~~~~~~(8.31)

丸島企画「さまざまな海~」(略称・海展)は、広いとはいっても廊下での展示です。ほぼ同期間中、当館2会場では「アート ホール フェスティバル」という美術展が開催。一人一点で、絵画・立体・写真と分野を問わない展覧会。若い人が中心参加者のようだ。「若い」という言葉には微妙なニュアンスがある。公的には35歳以下だ。

「ロック」とあるから、音楽関係のイベントと思った。完璧な間違い。
分野を問わず、ロックだからうるさい展示と思ってはいけない。一つ一つの作品と、じっくり向き合って欲しい、それが関係者の願いだそう。

以下、会場風景を載せます。その後、何点か個別紹介します。 





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この部屋は非絵画をまとめている。




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   ↑:川上加奈、「ブドウの人」。


僕は川上加奈のファンだ。だから、心の用意もなく見られることはとても嬉しい。
この作品は見たことがあるような・・・この作家は個展の人だと思う。だが、家庭の事情もあり、そんなに沢山作ってはいない。毎年の全道展を制作の中心に置いているようだ。マイペースで続けて下さい。





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   ↑:鈴木瑛大、「Man in Mirror」。


30歳前後のバリバリの写真家と思った。技術的にこなれているし、何と言っても、良し悪しは別にして、コンペ的というか、美術館的作風だ。
写真という機械的特性をわきまえているし、発表歴も豊富なようだから、今展用に小振りで目立つ作品を発表したのだろう。
と思ってキャプションを見る・・・東川町在住、1998年生まれ!若いには違いないが二十歳前後とは・・・。



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盗み撮りだろう・・・それも手際よくカメラを持ち、何食わぬ顔でカメラ目のおもむくままにパチリ。偶然性を醸し出したいのだろうが、この青年の不幸は、あんまり沢山撮りすぎていて、結果的には偶然性という驚きがないことだ。おそらく、スナップの取捨選択の流れで、カメラ目の偶然性は剥奪され、撮影者の意図的美学が反映しすぎたようだ。つまり、確かに上位の部類の属する作品ではあるが、こういう作品はかえって雑誌や映画や有名作家作品として溢れていて、「鈴木瑛大」という若き青年の感性の生身が伝わらない。

絵画もそうなのだが、「上手い」ということは鑑賞の楽しみのナンバーワンではないのだ。上手かろうが下手だろうが、作品を通して発表者の生身を感じさせないと面白くない。
だから、鈴木ワールドの面白さは、田舎に住んでいて、日常では見ない都会の鏡の世界を飽くことなく追求する姿勢は、彼の何がそうさせているのだろうか?ということだ。その「何」が無意識的に作品に出るか、意図的に出るか・・・やはり、都会に向き合うことではなく、自分に向き合うことだろう・・・その自分を見つめる目が、都会を見つめる目に反映されるならば・・・少しはかっこ悪いミラーワールドになったとしても、ある種の共感の場が彼の写真に生まれるだろう。期待しよう。




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   ↑:村山由布(むらやま ゆう)、「古い接吻」。


悩ましきタイトルだ。いったい誰と誰が口づけをしたのか?当然、この二人だ。一人はとても人とは思えない人相・・・接吻を人間同士と判断してはいけない。生きとし生きる者たちの愛の証、愛とはたとえ一時の絡み合いであっても、永遠(えいえん)永遠(とわ)に結ばれていたいたいという、かなわぬ願いを込めた営みだ。
「過去の接吻」、異形の面相の人物に、何とも言えない可笑しさと哀しさをかんじてしまった。





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おっ、川上加奈さんにお会いした。ファンとしては写真を所望!ありがとうございます。僕のカメラは美人を見ると震えて、彼女の魅力をおつたえできない!ごめん。永遠の乙女みたい。






by sakaidoori | 2018-09-01 11:20 | [深川]


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