栄通記

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2018年 08月 30日

2576) 「西辻恵三展 ~こころ模様・第2章~」 終了・セントラル 8月21日(火)~8月26日(日)

西辻恵三
  こころ模様 -第2章- 


 会場:大丸藤井セントラル・7Fスカイホール
     電話(011)231-1131
     中央区南1条西3丁目
      (東西に走る道路の南側)

 会期:2018年8月21日(火)~8月26日(日)
 時間:10::00~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.24)


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 (以下、敬称は省略させていただきます。)





 会場風景を見てもわかるように、黒を基調にした抽象画だ。抽象画ではあるが、白のドロッピング画も沢山ある。

 僕は氏の作品を随分と見ている。その流れで判断すれと、今回は完璧な「試み展」だ。何を試みているか?何故こんなに試みるのか?試みのみでこんなに発表することは良いことなのか?試み中心ということは、描きたい画題なり心根に迷いがあるのか?新たな挑戦のための準備なのか?・・・そんな言葉が次々にでてくる。

 なぜ僕が「試み」と言い切れるのか!氏は体質的にものの形、その形の生命力を愛するロマンチストだからだ。残念ながら、今展にはそのロマンティシズムが薄い。ロマンよりも何かを求める探求心、内なる生命の貪欲さがかっているのだろう。作品に他者を惹きつける魅力には薄いが、良いとか悪いとかを無視した内なる意欲が心地良い。


 今展で、最も好きな二点を紹介します。

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   ↑:「まる」。


 西辻絵画の魅力に、本人の意図しない可笑しさ可愛さがある。氏は真剣白刃で真面目に作画するから、「遊び」とかは入る余地がない。しかし、氏の作品の良し悪しは、無骨なまでに真実一路を追求しながら、自然にでてくる可笑しさがあるかないかで決まる。
 上記の作品、不定型な「まる」がオシクラ饅頭をして、「おれが一番だ」と競い合っているみたい。競ってといっても、どうということのないたわいな遊びだ。ちなみにこういうかたちを「フラクタル」という。雲の不定型を連想して下さい。近代が発見した美の形です。


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   ↑:「(?)」・100号。


 亀さんみたい。
 おそらく、たまたまそうなったのだろう。氏は牛が好きだ。ズドーンとした形、大きく何でも受け入れる包容力、氏のとっての「生命」とはそういうものなんだろう。この亀はその牛と遊ぶ従者のようなものだ。



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   ↑:(全点ドロッピング作品。)タイトルは全て「滴」。




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 ドロッピングの「滴」は宇宙に浮遊する生命体なのだろう。その生命体の息吹、リズムを表現したかったと思う。。しかし、氏の平等主義が災いして、模様が平均化、均一化していて、「全体が何かを喚起する」という壮大な世界にはならなかった。
 ドロッピング模様よりも、背景色の方が気になった。染色のようで日本的な優雅な色合いだ。



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 私の好きな作品の前に立ってもらった。
 背筋も伸びきって、「これからの西辻恵三を見よ!」と体全体が吠えている。

by sakaidoori | 2018-08-30 22:19 | コンチネンタル | Trackback | Comments(0)
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