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栄通記

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2016年 01月 25日

2491)「第3回丸島企画展『群青』 に寄せて」


 第3回丸島企画展「群青」に寄せて
 以下企画者の立場を書きます




 一昨年の第1回は一部屋での「対展」のみ。写真を中心にした美術展という触れ込みです。11名の参加。やはり記念すべき門立ち展でした。

 昨年の第2回は「丸島均と五つの展覧会」。絵画も有りで本格的な美術展です。参加者の相互交流などの問題が浮かび上がり、悩み多き丸島でした。

 今回は前回の延長です。写真関係が増え、会期も2週間・8展示空間です。準備に問題有りですが、間違いなく今後に繋げる檜舞台です。
 展覧会の総合名称を「群青」と命名しました。「群れる青い人たちによる表現展」です。 
 写真、絵画、書、ドローイング、テキスタイル、立体、版画と何でもありです。年齢もかなり幅があります。
実力的には、これからという若者がいれば(写真は大半がそうです)、バリバリに発表をしている人や、道内でも著名な書道家と、バラバラです(絵画関係は比較的安定した表現者たちです)。

 それではどういう展覧会群か?何を目指しているか?

 丸島均という、美術を見る人間による(私は制作をしません)、個人的関心で呼びかけた表現者たちです。
 どういう関心か・・・見たい人、この人の作品とあの人の作品を組み合わせたらどんな響きになるか、はたまた、若い撮影者には息長く写真に携わって欲しいという老婆心・・・などなどです。


 私の美術好みはバラバラです。細密画が好きだとか、無限増殖表現に目がくらむ、などと言うことはできます。しかし、作品という結果から作家のことをあれこれ妄想し、視覚表現を考える、さらに現在の社会を見つめる、ということをしていると思う――そうなのです、私は「見る」人間であり、そこから妄想する人間です。

 そういう僕の「美術好み」や「見る姿勢」を前面に出すこと。
 一方、表現者一人一人は日頃のスタンスを丸島に拘らずに前面に出すこと。そこでの僕と表現者との絡み合い。さらには、一緒に展示をする結われのない表現者同士の目に見えぬ交流と刺激。この何でもありでの相互交流展を見る人(鑑賞者)も一緒に楽しんでもらいたい。個々の表現を越えた全体の絡み合いでの美術展をつくりたい。


 「群青」とは、「群れる」「青い人たち」です。
 「群れる」とは、感性・表現様式・思想は個々バラバラだが、自分のためにも時には他者と絡み会うのも悪くはない、という意です。一時の共時共通空間です。
 「青い人たち」とは「表現者」の意です。表現の現在は常に青い!明日、更に良くなりたいという願望多き人たちです。誤解という夢を抱く人たちです。
 絵画展の名称である「元気」は群青の志です。発表することによって、それを見ることによって、前頭葉がバチバチする、思わず口元が弛む、それを「元気」と考えています。



 以上、あまりに企画者本意の言葉でした。この言葉が、次回以降に参加者の志や鑑賞者の立場を反映して膨らめばと思っています。私が私という殻を少しでも壊せればと願っています。



 以下、前回の「丸島均と五つの展覧会」の会場風景を載せます。



2491)「第3回丸島企画展『群青』 に寄せて」_f0126829_9454770.jpg





2491)「第3回丸島企画展『群青』 に寄せて」_f0126829_946910.jpg
   ↑:(以上、「元気展」絵画展の部屋から。)




2491)「第3回丸島企画展『群青』 に寄せて」_f0126829_9555248.jpg
   ↑:(「グループ・ループ」美術展の部屋から。)




2491)「第3回丸島企画展『群青』 に寄せて」_f0126829_9473755.jpg
   ↑:(「対展」の部屋から。)




2491)「第3回丸島企画展『群青』 に寄せて」_f0126829_9495460.jpg
   ↑:(「日常展」写真展の部屋から。)



2491)「第3回丸島企画展『群青』 に寄せて」_f0126829_9523759.jpg
   ↑:(「人展」写真展の部屋から。)






by sakaidoori | 2016-01-25 10:18 | 群青(2016)


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