土岐美紗貴 COCOtU
会場:ギャラリー創(ソウ)
中央区南9条西6丁目1-36
U-STAGE・1F
(地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
南9条通り沿いの南側。)
※駐車場は2台分完備
電話(011)562ー7762
会期:2015年2月4日(水)~2月15日(日)
休み:火曜日(定休日)
時間:11:00~18:00
(最終日は、~17:00まで)
ーーーーーーーーーーー(2.5)
押し花のような植物が版画として、土岐美学として再生している。
作家本人は空間を意識して発表しているという。確かに、この白さこの余白このたたずまいはそうだろう。
それにしても不思議なものだ。植物につきまとうエロスを全く感じない。「コレクション」という表現様式につきものの、性につながる妄想がない。
今展、前向きな生命力、居住まいを正した端正な美に触れるばかりだ。作り手が若き女性だからだろう。自分自身がかく美しくありたいと祈っているようだ。「この空間は私自身、私はこんなに美しいでしょう」と言っているようだ。
あれこれと言葉を続けても仕方がない。作品を載せて行きます。
土岐美紗貴・卒業記念展です。一人の女性の門立ちを祝福しよう。
黒い斑点が特徴的だ。水墨画のよう。黒と線と余白、古典的東洋美を踏まえている。古典美との違いは、素直さだろう。一途な生命力だろう。若さからくる未熟ではなく、「作り手の若き力と女性としての自愛美」、という可能性だろう。
上掲の姿は、増殖へと発展し、「生命力のおぞましさ」へと変貌するかもしれない。しかし、そうはならないだろう。そういう領域の手前で楽しんでいる。