栄通記

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2014年 08月 11日

2442) 「佐藤萬寿夫展」 (カフェ)北都館 終了/7月30日(水)~8月4日(月)

     
  


佐藤萬寿夫 
  
        


 会場:カフェ&ケーキ&ギャラリー・北都館
     西区琴似1条3丁目1-14
      (地下鉄琴似駅5番出口。
       第一病院向い)
     電話(011)643-5051 
 
 会期:2014年7月30日(水)~8月4日(月)
 休み:年中無休
 時間:水・木・金曜日 10:00~22:00
     (最終日は、~17:00まで。)
     
 

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.31)

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 入口付近のカンター壁面は健康な頃の旧作。






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 (以下、敬称は省略させていただきます。)



 以上は最近作だ。沢山だ。喫茶店だからといって気を緩めずに大量の展示作品で、やはり元気一杯な佐藤萬寿夫展だ。

 毎年時計台ギャラリーで個展を開いている。今年も数ヶ月前に開いた。厳密にはわからないが、その時とは一新しての発表だと思う。
 元気さ、作品の大きさ、燦々とした色世界はいつもと同じだが、明瞭な変化を見た。そのことを書く前に、作品をグループ毎に載せます。まずは堪能して下さい。




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 氏は脳梗塞できき手の自由を奪われた。リハビリを兼ねながら、きき手の再起や以前は使わなかった手を使って画作に励んでいる。そして、新道展の会員でもあり、以前は油彩の大作中心であった。現在は描きやすい色鉛筆が中心だ。鉛筆だから細密性や線の流れや勢いとかの線質が作品の特徴をなしている。もちろん、以前の色に対する感性は新たな土俵で中心的位置を占めている。


 二つの変化を見た。

 一つは、センチメンタルさが薄れて、個が強くなった。「誰かと一緒にいる僕」ではなく、「自分はしっかりここに居る。世界は光と色に包まれて弛まずに存在している」という傾向を強めている。

 以前は花瓶にしろ建物にしろ、並んでいる姿は相互助け合い、触れ合いでセンチメンタルなところがあった。描かれている線が、手が不自由ということもありたゆたゆしくて、一層その気分を高めていた。自由に線が描けない。しかし、自由に画けれない中で何とか描こうという時、画家の中で今までとは違った可能性が開く場合がある。正に氏の場合がそうである。「たゆたゆしい線であっても」、いや「たゆたゆしい線だからこそ」表現できる可能性が開けたと思う。

 ということは「たゆたゆしい線」が克服され始めた事も意味する。少なくとも、「たゆたゆしさ」が中心にならないような画家的工夫をしている。そのことが二つ目の変化だ。
 変化は画面構成の輪郭線によく顕れている。多くが直線で区切られている。もともと直線に対する愛も強い画家だった。そういう意味では病気以前の表現ワールドに戻りつつあると言える。
 だが、「たゆたゆしい線」の魅力が減ったのは事実だ。少なくとも今は、ぎこちない線を克服しつつある。その方向で画家として更なる自信を回復し、今の姿を正直に画面に反映させている。




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 今、再起の始めのころ頃の「描く喜びオンリー」の段階を超え始めたのだろう。間違いなく、より主張し展開する「佐藤萬寿夫の世界」だ。






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   ↑:(旧作。) 

by sakaidoori | 2014-08-11 16:07 | (カフェ)北都館


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