2014年 07月 30日
櫻井マチ子展 会場:さいとうギャラリー 5階 中央区南1条西3丁目1 ラ・ガレリア5階 電話(011)222-3698 会期:2014年7月29日(火)~8月3日(日) 休み:月曜日(定休日) 時間:10:30~18:30 (最終日は、~17:00まで) ーーーーーーーーーーーーーー(7.30) (以下、敬称は省略させていただきます。) 可愛いのだけどチョットエッチで、かなりエロスの櫻井マチ子。そこは同じなのだが、今回はモノトーン調だ。カラフル、ワンダフル櫻井マチ子が大変身! まずは会場風景と作品群です。微妙なグラデーションから来る爽やかさは全然ダメな写真です。でも、画題のムードだけはお伝えしたいから、多めに載せます。 飽きることなく滞廊した。 「栄通はスケベだから、櫻井エロスが好きなだけだろう」と仰るかもしれない。 「櫻井エロス」。確かに「エロス」なのだが、妄想が次から次にわき起こることはない。そもそも女性の描く絵画には男の妄想に訴えるものはない。「エロスという画題」から、次から次へとイマジネーションが膨らむ、と言ったらいいと思う。女性自身は化粧をし着飾って変身を普通に楽しんでいる。確かに男に見せるためではあるが、自分自身に惚れ込むためでもあろう。そういう日々の営みのように櫻井マチ子は絵画で「エロス」を楽しんでいる、そこが一番の魅力だ。 性行為に至るための挑発のようなものだ。どういう挑発かは個々人によって違うように画家によって違う。櫻井エロスは、あっけらかんだ。大っぴらに笑える。隠微さが全くない。女史の人生の綾は絵画のグラデーションと色々燦々に現れてはいるが、人生の怨念とか憎しみとかは絵画からスポット抜け落ちている。実にあっさりしたもので「性」のみを語り合える。「清く明るく正しく」スケベなことを語り合うことができる。 もうこれは、完璧な開き直りだ。この堂々とした開き直りも櫻井絵画の魅力だ。 今回、新たな開き直りのお披露目だ。ピンクなどの色気を使わずに、輪郭線と形とモノトーン調のグラデーションでエロっぽく登場だ。偉大なるセールスポイントは「のどチンコ」だ。堪能して欲しい。 そして抽象も登場だ。それらは「精子」と戯れている姿だろう。元気な精子、弱った精子、死にそうな精子、立つ精子・・・「おとこの人、ガンバって!」という愛のエールかもしれない。 しっかりと「のどチンコ」を見て下さい。素晴らしい。指先の下の方もしっかり見てやって下さい。 この「精子シリーズ(?)」はシンプルさとグラデーションが命です。ふくよかな形などは上の写真でも少しはわかりますが、色味は全然ダメです。是非、原画を! ところで下の写真の壁を見て欲しい。 絵のようなシミのような円印!意図的なのかたまたまなのか、櫻井マチ子遊び心にピッタリだ!完璧な円形、でもチョットいびつなのも良い。空間造形なるものを研究されている方、是非是非ご高覧あれ。 今展にはいくつか山があって、この4組の「精子シリーズ」は最も大きなものだ。 4組は「春夏秋冬」とのことだ。上の作品が「春」にあたり、「さぁ、綠が膨らんできたぞ~、がんばるぞ~」だ。 下が「冬」にあたり、「つつましやかにひっそりと。それでも一大事があればかけつけるぞ~」だ。 この「のどチンコシリーズ」も大きな山だ。 ステップ踏みながら威張って唄っている。男だか女だかわからん存在だ。 しかし、しかし、しかし、この「のどチンコ」惚れ惚れしますな~。 最後に、今展の隠れた一品を掲載します。 どうです、このあっけらかんな嫌らしさ!何を描いているかというと・・・、そんな説明はバカらしい。心ゆくまで男と女の健康的な戯れをお楽しみ下さい。 →:「ふむふむ」。
by sakaidoori
| 2014-07-30 23:51
| さいとう
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丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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