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栄通記

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2014年 07月 23日

2424) 「佐々木仁美個展 」 粋ふよう 終了/7月14日(月)~7月21日(月)

  



佐々木仁美個展       



 会場:ギャラリー・粋ふよう
      東区北25条東1丁目4-19
       (北東角地。
       玄関は北向き、北26条通りに面す。)
      電話(011)743-9070

 会期:2014年7月14日(月)~7月21日(月)
 休み:無し(日曜日が定休日ですが、今回はその日も開催。)
 時間:10:30~17:00 
      (最終日のみ、~16:00まで) 

※ 夜の展示 ⇒ 7/16(水) 18:00~20:00
※ 作家在廊日 ⇒ 多くの時間居るようにします。 
 
ーーーーーーーーーーーー(7.20)



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 (以下、敬称は省略させていただきます。)

 
 今展は既発表作品を中心にしている。その多くを既に見ている。だから新鮮さはないのだが、あらためて「うぶさ(初さ)」ということを考えた。

 彼女の魅力は「うぶさ」だ。それは彼女が「アーティストの卵といううぶさ」であり、「作風が幼いというか、かわいいというか、いじらしいというか、直向きというか、そういううぶさ」だ。ブロンズなどをメインにしているから、どうしても小振りになる。働きながらの制作だからだ。しかし、小振りということは彼女の性癖にもあっている。
 つまり、「手のひらが好き!作品を作るのが好き!とんかちトンカチと硬い金属に向き合ってあ~だこ~だと話しかけるのが好き!金属が作品になって手で握りしめるのが好き!小さな幸せ、それはみんなの幸せ」だから。

 上手くなると「うぶさ(初さ)」がなくなる。「巧み」になる。
 今の佐々木仁美の技量は「うぶさ100%」ではない。それなりの修得と未熟さの段階だ。
 そういう段階での表現としての「うぶさ」は今後どうなるのだろう?より上手くなると消えるのか?社会性を身につけると、他の要素、例えば人間関係の綾とかが加わるのだろうか?「甘い小さな夢」が「大きな理想郷」に昇華するのか?

 今の「うぶさ」が消えたって構わない。生きるとはそういうものだ。
 磨き上げた「うぶさ」、ヘンチクリンな「うぶさ」、大人拒否の「うぶさ」、それらは表現にとっては「崇高な幻、見果てぬ夢」だとも思っている。



 作品を載せていきます。



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   ↑:「空の種 大地の種」。



 僕はこういう何でもない造形が好きだ。全体の形に夢膨らむ。表面の細かいぶつぶつが一つのセールスポイントだ。個を表現したかったのかもしれない。のっぺらぼうのふくよか感の方が良いのか?それも一つの選択だ。
 他の作品もそうだが、擬人化された作品だろう。一つ一つが人間だ。住み家だ。社会を包んだ完結した世界だ。だから美術では「造形」というのだろう。




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   ↑:「日常」。





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   ↑:「空への憧れ」。






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   ↑:左から、「遠い春」、「奈良鹿さん」。





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 佐々木仁美渾身の力作でしょう。




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   ↑:「水のありか」。



 こういうのが私好みです。いびっちょで完結している。凹みも膨らみもあり立体そのものだ。どこか土の香もする。決して大きい作品に向いていない作家でもないだろう。この作品系統で大きな作品をゴロンゴロンと芝生公園に置いてみたい。
 大きなモニュメント作品となるとやっぱり鉄なのだろう。鉄作家との合作だって構わないのでは。





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   ↑:「カラフルな季節」。




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 最近の作品でしょう。一個一個は小さいが組み合わせたら大きくなる。形も千変万華だ。もっとも、数多く作るのはやっぱり大変でしょう。作家全ての悩みである「時間が無い」。職場を離脱したら「金がない」。仕方がない。今の生活を前提に少しずつ進めるしかない。






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 お家だけど人でしょう。仲の良い人達だ。
















    

by sakaidoori | 2014-07-23 16:42 | 粋ふよう


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