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栄通記

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2014年 07月 02日

2392)「017 vol.2 (CAIアートスクール17期生)」 cai02 終了/5月10日(土)~5月17日(土)

  
  


017 vol.2  

(CAIアートスクール17期生)
       

         
 会場:CAI02
      中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2   
      (地下鉄大通駅1番出口。
    ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
          昭和ビルの地下2階です。)
     電話(011)802-6438

 会期:2014年5月10日(土)~5月17日(土)
 休み:日曜・祝日  
 時間:13:00~23:00

※ 開催祝賀会 ⇒ 初日 19:00~ 

 【参加作家】
 阿部芳美 阿武勝広 阿武奈津実 伊勢千絵子 金侑龍 小林龍一 コイマウ 坂庭夢都美 佐々木幸 佐々木達郎 下澤央彩 高橋亜紗子 竹中昭子 山内絵理・・・以上、8名。斜線は、出品していない卒業生。

ーーーーーーーーーーーーーーー(5.15)



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 CAIアートスクールを昨年修了した人達だ。昨年の卒業展時には14名が参加していた。その中の8名による作品展。
 実は、ここの卒業展を10年近く見ているが、卒業後の同期生展を見た記憶がない。それと、卒業後も継続して制作している人はそんなに多くはない。今展、まだ卒後1、2年だが、14名中8名も発表とは嬉しい限りだ。現代美術家として自立を目指すのもよし、一生の友達としての美術行為でもよし。もしかしたら長くは続かないかもしれないが、充実した体験になるだろう。現代美術、飯の種になるかどうかを考えていたら疲れる。ケセラセラだ。



 (一部、作家と作品の混同があるかもしれません。間違いは後日に訂正できると思います。お許し下さい。)




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   ↑:山内絵理、「2014-」。



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 肉筆。自画像だろう。それなりの量だが、迫力不足を感じた。

 自分に対して負のイメージを構築しようとしている。だんだんと醜い顔になってはいるが、それは「醜い顔を描く」というだけで、醜さに浸かってはいない。たとえナルシズム的な甘えがあったとしても、自己嘔吐的な徹底さが薄い。多分、醜さを描こうという動機から、絵をチャンと描こうに意識が動いたのだろ。自分の顔と、描くという行為を愛してしまったようだ。結果、「愛」を表現してしまった。「愛」で構わないのだが、それではどれだけ自覚しているか?

 今回は自分を長く見つめたこと、細密画を沢山描いたことに意義があるようだ。自分の可能性に手応えを感じたかもしれない。







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   ↑:佐々木幸(コウ)、「燦燦と在る」。




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 作家の名前が「幸(コウ)」なら、タイトルも「燦燦」だ。幸せ一杯夢気分オンリーの世界だ。

 「いいえ、この明るい中に隠れている秘めた悩みや女心が見えないの?」
 僕にはそうは思えない。むしろ、単純一直線で明るく溌剌、それをどれだけ継続して実行できるか!作家は冒険という船を漕ぎ始めたみたいだ。
 溢れるエネルギー、まだまだ何かを大きくしたい、そんな意欲が作品を一層明るくしている。ヤルッカないのだ。元気な人は眩しく羨ましい。







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   ↑:竹中昭子、「凜子」。


 うさぎのような、子羊のようなイチゴだ。








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   ↑:阿部芳美、「(?)」。



 キャプションを見つけれなかった。タイトル不明。
 何を表現したいのかな?



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   ↑:(上掲の部分図。)



 白い壁に枠・・・。作品の写真を撮るのに影が邪魔だ・・・自分の影を見る作品?・・・隣にも白い壁作品?があり、作品同志が邪魔し合っているようだ。邪魔も現代美術的でいいのだが・・・、どうも、隣の作品同様考え過ぎのきらいがある。

 「枠に写る自分のシルエット」がテーマだとしたら、「枠」と「壁」と「シルエット」「自分」とをもっとわかりやすく演出したらよかったのに。シンプルな道具立てはいいのだが・・・。







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   ↑:阿武勝広、「catharsis」。



 説明書がバッチリ付いている。この白の中に日常の無意識を埋め込んでいるとのことだ。そこまでは解る。しかし、短いが難しい文章が続いていく。僕は美術表現で難しい言葉は苦手だ。何でもっと普通の会話文にしないのかな?哲学的抽象難解議論が目的ならば仕方がない。タイトルも横文字で意味不明。何から何まで難しい。

 ただ、前回の作品が枠ありで、こちらは枠無し。そして光と影が作品に寄り添っている。作家達の意図には関係なく、「枠」、「光」、「影」、それらの制約の下で「表現する」ということを考えツイツイ考えることになった。





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   ↑:伊勢千絵子、「SOMEWHER」。














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   ↑:下沢央彩、「POSITION」。




 いろいろと考えているのだな・・・。今は考えて、自分を暖める時期かもしれない。剽軽な顔を枠内に収めた遊び心・・・、敷布のような感じで生き物の皮膚間で空間にチャレンジしている、のかな?・・・かな?・・・かな?あーでもない、こーでもない、とつぶやいているのかな?








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   ↑:金侑龍、「sleeper」。  




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 これは主張が直線的でわかりやすい。棺桶だ。死者を弔っている。写真添付だから、生前のよすがを想像できる。しかも死者は二人で結ばれている。結ばれの先は柩に入るシャレコウベ。どこか痛々しい。タイトルの言う「永遠の眠り」だ。


 金侑龍の過去作は、遊び心旺盛で、何やかにやと浮き沈みして漂っていた。今回はその軽さがない。「某著名作家の影響が強すぎるのでは」という指摘があるそうだ。著名人を出すまでもなく、発想や表現様式に見慣れた安定感がある。オリジナルな発表となると弱い。
 が、そんなことは問題ではない。若い人だ。パクリでも何でも真剣に先人と向き合って、自分と闘うしかない。






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   ↑:(5月16日 午後6時ころ。大通公園付近。)



 この日は雨模様。花粉症真っ盛りの時期だった。雨は助かる。花粉の舞が少ないみたいだ。
 いろんな傘を見た。






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by sakaidoori | 2014-07-02 09:26 | CAI02(昭和ビル)


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