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栄通記

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2014年 03月 19日

2375)「藤女子大学写真部写真展 三月展」 アイボリー 終了/3月11日(火)~3月16日(日)

   


藤女子大学 写真部写真展

    三月展
    


  
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2014年3月11日(火)~3月16日(日)   
 休み:
 時間:11:00~19:00 
     (初日は、15:00~。最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(3.15)


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 モノトーンの作品が会場の機能的雰囲気と合っていて良い感じ。が、会場は広くて、その広さに負けた。確かに経験不足の低学年も参加している。仕方がないと言えばそうなんだが、やっぱり部としての発表経験を伝統として生かし切っていない。会場に負けないぐらいの大きな気持で作品を他人に見せたらいいのに。折角の意欲が小さく見えて残念に思えた。




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 「いどあゆみ(2年)」は沢山写真を撮ると宣言している。その心意気は素晴らしい。ここに記録しておこう。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)




 被写体は非常にオーソドックスなものばかりだ。極端な黒出しや露光過多もなく、一定の幅を静かに歩んでいる感じだ。淡々とした日常ともいえる。
 そうなんだが、全作モノトーンとなると、日常の中の非日常みたいなものがかもし出されていて、グループ展の効果だろう。しかも若き女学生ばかりだ。際だった技量の冴えや強い個性からは遠い。が、初々しさ素直さ、写真をしたいという心は気持ちが良い。懐かしい味がした。これに意図的強さが加わればと思った。





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   ↑:3年・竹中春奈



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   ↑:「庭」。



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   ↑:「それでも」。



 今展一の作品群だ。というか、学生作品としては惚れ惚れするできだ。

 何が良いか?しっかりと対象世界を見つめ、その強い姿勢が被写体を視野から飛ばし、撮影者の「目」と「姿勢」のみを見る方に残像として残している。

 上の僕の写真では、「普通の写真では?」と疑問に思う向きもあろう。その通りです。被写体の魅力は皆無な作品群です。いいしれぬ技も見えてはこない。やはり、写真ですら原作でないと伝わらない魅力があるということでしょう。

 ただ、いつまでもこの被写体で撮影者は満足できるのだろうか?誤解を恐れずに言えば、「何」も撮ってはいない作品群でもある。撮影者の感覚と姿勢を際立たせる手段のようなものだ。(もちろん、当人はそんなことは思っていないだろう。)
 事物そのものへの強い関心が芽生えないのだろうか?視覚世界そのものに対して、強い写真動機が湧いてこないのだろうか?撮影者自身の人間的成長が写真世界を拡げるのだろう。5年、10年単位で変化成長する姿を見たいものだ。






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   ↑:1年・小酒井彩香、「春寒」。




 「白」を出そうと頑張った。

 素晴らしいことだが、モノトーンで白を魅せるのは大変だ。おそらく、「白自体」を追求しても無理だろう。そこが「黒」との違いだ。白は他との関係性がもっとも強い。白自体の色出しを研究しつつ、他との関係で白を際立たせる、しかも「光」というやっかいというか、必須な写真存在を常に念頭に置いていないといけない。






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   ↑:左側が竹中春奈、右側が小酒井彩香






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   ↑:1年・名畑響





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   ↑:3年・橋本つぐみ



 少し気合い不足と思うが・・・。
 昨年末、竹中春菜と2人展をした女性だ。竹中春菜はその勢いを今展にも持続した。彼女は春休みのようだ。雪解けを待とう。








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   ↑:1年・中村おとわ




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 とても面白い。
 タイトルを付けるならば、「闊歩するスカート」、あるいは「女の子はスカートよ」。
 ちびまる子ちゃんが中高校生になって、スカートを相手に格闘しているみたい。

 いっそのこと「スカート百態」にして、もっともっと遊んだらいいのに。それだけ撮れば、遊びを越えてイマジネーションが膨らむと思う。スカートのチラリズムは「性の象徴」であり、「見られる不思議」であり、「向こうの世界」への橋渡しだ。もちろん「男の願望」でもある。










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   ↑:以上、1年・平間理彩


 
 1年生だ。写真を撮るのが楽しいのだろう。自力で仕上げるのが嬉しくて仕方がないのだろう。この楽しみ喜びでもっともっと大きく大きく被写体に迫ってもらいたいものだ。

 ところで、今展一の展示占有量だ。エライ!
 というか、会場の割には学生一人一人の出品量が少ないと思う。一人分の空白地帯もあった。事情はともあれダメでしょう。おそらく、一人何mという量を指定しているのが問題なのだろう。一人一人は量に対して余裕を持たせて展示を考えている。結果、全体にすきま風が生まれる。量は量として、多めに作品を用意した方がいいと思う。隙間の美学よりもうるさい意欲の方が学生らしいから。







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   ↑:2年・尾初瀬陸子







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   ↑:2年・井戸あゆみ




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   ↑:1年・岩代亜子、「Life is...」。




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   ↑:2年・岩田千穂。左側は「lives」、右側は「うつす」。




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 着眼点が面白いと思う。








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   ↑:1年・植松沙蘭



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 植松沙蘭さんには恋人がいるのかな?頑張って下さい。








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by sakaidoori | 2014-03-19 22:25 | 北専・アイボリー


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