2014年 03月 08日
![]() 2014年行動展 北海道地区作家展 会場:札幌時計台ギャラリー 2階全室 中央区北1条西3丁目・札幌時計台文化会館 (東西に走る仲通りの北側のビル) 電話(011)241ー1831 会期:2014年3月3日(月)~3月8日(土) 時間:10:00~18:00 (最終日は、~17:00まで) 【参加作家】 (DMを拡大して確認して下さい。) ーーーーーーーーーーーーー(3.4) 会員・会友・一般、総勢20名がが3部屋に別れて展示。 とにかく作品が大きい。しかも、大きな塊をドドーンと放り投げるような豪快な作風が多い。大きさ以上に迫力ある絵画ワールドだ。 三部屋の紹介をザーッとします。 A室から。 ![]() ![]() ![]() 次はB室、 ![]() ![]() ![]() 次はC室、 ![]() ![]() (以下、敬称は省略させていただきます。) ![]() ![]() 「残像」には違いないが、「標的」のほうがピッタリだ。 狙い撃ち!!だ。誰を?こういう実弾剣闘士にとって、今のような社会では向ける相手が難しい。「社会だ」と言い切りたいのだが、イマイチ迫力不足だ。なぜなら、何だかんだと言って充足しているから。というか、未曾有の物質的豊かさの前で「敵」が意味不明気味だ。それでも頑強に「敵」を定めて狙い撃つのが小笠原美学だ。 「絵画的遊び」すらかなぐり捨てて、己の美学共々に嘴(くちばし)を磨いている。ドン・キ・ホーテと呼ぶには鋭い眼だ。だが、全ては「残像」に、「幻影」になりかねない。 ![]() 非常に個性的な描き方だ。三角形や四角形の鋳型に絵具を塗り込め、それをバタバタと投げつける、そんな画質と筆さばきだ。 登場人物には動きがない。動く必要はない。絵さばきで十二分に動いている。座ったままで、何かに食いつきかねないムードが漂っている。ではあるが、「幸せの肖像」と呼びたくなる。不気味な世界だが、彼等の一体感には犯すべからずものがある。こういう一体感は現世的ではない。「死者の団らん」か? ![]() ![]() 明るい、強い、しかもゴワゴワしている。水彩的なサラリとした明るさ空気感を拒否して、どん欲な明るさで静物たちにムクムクと生命力を吹き込んでいるようだ。 背筋を伸ばして、昇る朝日をギラギラにらみ、ふーっと息を吹きかけては大きく「おはよう」と叫んでいるみたいだ。 ![]() ![]() この作品も重厚だ。 先ほど紹介した小笠原実好ワールドの黒ずんだ血なまぐささを取り去り、代わりに空間という標的でどれだけ絵が耐えられるか!にチャレンジしているみたいだ。 この空間への問いかけの激しさはどこから来るのか? ポロックは空間恐怖から始まり、埋め尽くすことによって安心の境地を願った。 手塚昌広に空間への恐怖とか涅槃願望があるのだろうか?「装飾過多」でキャンバスという重箱を埋め尽くそうとしている。一様な色味と秩序で。どこまで「重厚荘重な装飾過多」で突っ走るのか?なかなか柔な時代においては貴重な試みだ。 ![]() 安定、不安定をもろともせずに、とにかくグローブ?と巨球?を画面中央に収める。あとは思いつくままに囲い込む、そんな世界だ。 魅力は、野放図な精神だ。やさしいとか、かわいいとか、そんな言葉を拒否する心意気だ。 多くの作品に感想記を添えたいのですがキリがありません。何点か作品だけを載せます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ↑:一般・梅津美香、「あれからのこと」・P130号。 ![]()
by sakaidoori
| 2014-03-08 00:08
| 時計台
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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