栄通記

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2014年 03月 12日

2368) 「カトウタツヤ個展 『浮遊感』」 粋ふよう 終了/2月10日(月)~3月1日(土)

   



カトウタツヤ個展  浮遊感     



 会場:ギャラリー・粋ふよう
      東区北25条東1丁目4-19
       (北東角地。
       玄関は北向き、北26条通りに面す。)
      電話(011)743-9070

 会期:2012年2月10日(月)~3月1日(土)
 休み:日曜日(定休日)。
 時間:10:30~17:00 
      (最終日のみ、~16:00まで) 

※ 作家在廊日 ⇒ 2/11・15・22 3/1 
 
ーーーーーーーーーーーー(2.19)

 (以下、敬称は省略させていただきます。)



 「浮遊感」がテーマだ。さて、どんな浮遊感か?
 今回は「浮遊感」という言葉にこだわって作品を見ていこう。なぜなら、現代を象徴する言葉でもあるから。誰もがたびたび体験する現象だから。思想的にも気になる言葉だから。

 会場を左回りで見よう。





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 確かに何となく浮いている。体が浮いているのか、心が浮いているのか?行く当てもなく漂っているのか?「行く」という意志のない宙ぶらりんさか?遊んでいる感じもするが、何を遊んでいるのか?
 ただ、カトウ浮遊には所在なさと同時に強い顔も同時にある。

 今展は最近作の一挙大公開ではない。ある期間の作品群だから、一定のテーマの下で描かれたものではない。期せずして画家が推し進めている感性なり方向性に統一感があるのだろう。それらに「浮遊感」と名付けてみた。作品がそうあるというよりも、画家自身の最大の関心事が凝縮している言葉なのだろう。



 最近の大作を載せます。

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   ↑:JRタワー10周年記念 アートプラネッツグランプリ優秀賞受賞作品、「一歩ふみ出すたびだれかが驚きをもってふり返る」・F100号(1621×1303㎜) キャンバス ジェッソ アクリル絵具 鉛筆 他。



 面白い絵だ。四角い空間が空中浮遊だ。黒々とした墨がボテボテと丸く垂れている。画中の二人の人物にはこの垂れる墨は見えないだろう。あまりに現実離れしているから。

 タイトルな明快だ。空中浮遊している空間から「ふみ出す」のか!この四角い空間はある四次元の世界だろう。そこから別次元に行きたいのだ。彼女自体は浮いていない。浮いているのは彼女を成り立たせている空間だ、社会だ。つまり、人物は正気なのだが、彼を成り立たせている空間なり関係性全体が、人物を無視して存在しているのだろう。そこんところで生きている実感として「浮遊感」と画家は捉えている。だから、画家の仕事は、個人と廻りとの関係性を絵画的現実として「浮遊」させ、そこからの脱皮を絵画的に表現する。





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 結ばれた二人、なのだろう。それにしてもよそよそしい表情だ。肉体は豊満さを装い、しっかり存在している。でも、あたかも風船みたいに浮いてしまいそう、白いから。だから手を繋げて浮いていても居場所を確保したい。






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 カトウタツヤの絵は漫画的だ。リアルさを拒否したいのだろう。ユーモラスという武器で、我らの生きている四次元をうろついて、隙があれば窓という出口から別の四次元世界に行きたいのだろう。しかし、なかなか上手くはいかない。上掲作品、出口が漫画的に爆発して、人をあざ笑っているみたい。だから、人は何もなかったようにして通り過ぎるだけ、浮遊するだけ・・・。



 こんな感じで作品を見て回った。以下、言葉は省略します。出口を求めるカトウタツヤを眺めて下さい。




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by sakaidoori | 2014-03-12 07:00 | 粋ふよう


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