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栄通記

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2014年 02月 26日

2354) 「LA`TAPIO -Ⅱ- Exhibition」 たぴお 1月27日(月)~2月15日(土)

   
      



LA`TAPIO -Ⅱ- Exhibition   
   


    


 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2014年2月17日(月)~3月1日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00
      (土・日は ~18:00、最終日は ~17:00まで。)

 【参加作家】
 阿部啓八 今庄義男 宇流奈未 大林雅 後藤邦彦 佐々木美枝子 田中季里 名畑美由紀 西澤宏生 能登智子 林教司 三浦恭三 横山隆・・・以上、15名  

------------(2.16)


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 (以下、敬称は省略させていただきます。)




 訪問した2月16日は設営日。いち早く飾り付けも終わり、身内だけのパーティーだ。呼ばれたわけではないのだが、何となくたぴお訪問、そして席を同じうした。



 いつになく壁びっしりの作品だ。作品が等間隔で目に迫ってくる。まるで、何も考えないで「あいうえお展示」みたいだ。もちろんそんなことはない。作品の大きさ、色合い、ムードをあれこれ思案し、関係者の美学が反映されているはずだ。

 会場を左回りに見ていきます。
 沢山あればあったで、真っ先に目にする作品があるものだ。そんな作品に足を止めながら載せていきます。




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   ↑:右側の3点、宇流奈未
    ↑:左側、後藤和司




 宇流奈未は燃えている。昨年、北海道抽象派作家展に参加した。馬鹿でかい作品で臨んだ。そして新道展にも新規参入だ。作品を生みたくて生みたくて仕方のない時期だろう。生んだ作品は見せたくて見せたく仕方がないのだろう。
 今年も北海道抽象派作家展に参加する。またまた馬鹿でかい作品を期待しよう。何と言っても会場の市民ギャラリーは広い、高い。場と格闘する姿を見せてもらおう。




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   ↑:後藤和司、「Miau '13」。



 金魚かな?ミジンコかな?何となく水の中みたいだ。そして何かと何かの巡り会い、変な形をして。
 描かれた形が遊んでいるように見えるから、全体のイメージも和やか感はある。が、「緊張する青」は、ただただ遊ぶという心からは遠い。





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   ↑:右側の3点、佐々木美枝子
   ↑:左側、後藤啓八




 「執念のピンク・佐々木美枝子」と呼んでいる。ピンクを可愛いと呼んではいけない。決めつけてはいけない。そういう人は佐々木美枝子を見よ。その作品に「可愛い」などと言えば刃が飛んでくる。僕はそこに執念を見る。女の性(さが)を見る。画家魂を見る。
 果たして今作はいつの制作か?知らない。それでは今の姿か?今の画家だ。


 阿部啓八も好きな画家だ。が、展示場所が悪かった。佐々木美枝子作品ばかりに気をとられて、氏の作品を楽しめなかった。






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   ↑:右側の2点、斎藤邦彦
   ↑:左側の2点、大林雅




 今回の斎藤邦彦は渋い。緊張感とほのかな華やかさも氏の持ち味だと思っている。今回は目立たず騒がず何かを待っているみたいだ。


 いつもの大林ワールドだ。生きものがみんな集まってちょっとグロテスク、でも見慣れればそれほどでも。






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   ↑:右側の2点、横山隆
   ↑:左側の2点、三浦恭三





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   ↑:横山隆、「やがて」。



 「やがて」、「人は死ぬ、朽ちる」ということだろう。その姿をどう見るか。はかない?むなしい?自然な姿?再生への奇跡を信じて?




 横山隆は「滅び」に関心がいく。
 三浦恭三は生のリズムを楽しんでいる。生あればこそ色も形も韻も律も生まれる。まだまだすべきことがあると闊歩している。






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   ↑:右側の2点、今庄義男
   ↑:左側の2点、名畑美由紀




 今庄義男は定番の「古里(コリ)」だ。いつみても落ち着くし懐かしい味がする。





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   ↑:名畑美由紀、「無題」。



 いつになく爽やかで綺麗な出品だ。

 というか、この種の綺麗な作品は、もともとの彼女の持ち味だ。その方向を一端は封印する感じであれこれとチャレンジしている。
 何をチャレンジしているのか?確かに何かを求めてなのだろうが、あらぬ世界の理想郷ではないだろう。自分の中の未知の世界を掘り下げて暴いて、自分自身を生まれ変える、知らない自分の魅力を見つける、そんな行程なのだろう。結局は既存の美(価値)に落ち着くのかもしれないが、やはり試みなければならないのだろう。佐々木美枝子とは違った意味で「行動し執念の人・名畑美由紀」かもしれない。




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   ↑:右側の2点、西澤宏生
   ↑:左から2番目、林教司
   ↑:左側、宮部美紀。





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   ↑:西澤宏生、「大浦天主堂」。



 教会だ。同時に「顔」に見える。暖かく笑みを浮かべて廻りを包み込んでいる。ちょっと可笑しく、ちょっと背筋を伸ばして、そこにたたずんでいる。見上げることなく出入りしたくなる教会だ。




 林教司がいつもとは違う絵の出品だ。交差点のような、交通標識のような・・・何かにインスピレーションを得たのだろう。そのメモのような作品だろう。さて、どんな感じで大きくなっていくのだろう?






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   ↑:右側の2点、宮部美紀
   ↑:左側の2点、田中季里




 宮部美紀、面白い絵を描くものだ。渋い世界にうねうねと漂っている。沈むのか浮かぶのか?うねうねを楽しんでいる。




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   ↑:田中季里、「spuare」。



 田中季里、当館の秘蔵っ子だ。 
 やっぱり夢を見ているのだろう。ロマンを求めているのだろう。
 三角三角・・・三角という窓が一杯ある。窓の向こうをうっとりと眺めているのだろう。三角という窓にも恋をしているのかもしれない。





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by sakaidoori | 2014-02-26 11:44 | たぴお


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