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栄通記

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2014年 02月 04日

2336)④「帯広小旅行 ③『防風林アートプロジェクト2013-14』」 (帯広市)防風林 2月1日(土)~2月16日(日)

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防風林アートプロジェクト2013-14    





◯ 防風林アート 野外展示  
 
 会場:(帯広)空港線沿い防風林 及び 雪原 
      帯広市愛国町東1線9番
     電話:

 会期:2014年2月1日(土)~2月16日(日)
 時間:10:00~15:00
 入場:無料



◯ 関連企画:防風林アート参加作家展 

 会場:帯広市民ギャラリー A1-2 
     帯広市西2条南12 JR帯広駅地下1階
     電話:

 会期:2014年2月1日(土)~2月16日(日)
 時間:10:00~18:00
 入場:無料

※  防風林アートオープニング ⇒ 2/1 10:00~ 於・帯広市民ギャラリー
  アーティスト一言トーク  ⇒ 2/1 10:30~11:30 
  防風林アート見学会    ⇒ 2/1 13:00~15:00
  ミニシンポジウム     ⇒ 2/1 16:00~ テーマ「極限の寒さの中のアートと美学」
                 於・帯広市図書館視聴覚室
  


 主催:帯広テンポラリーアート2013実行委員会

 【参加作家】
  多数。(パンフを拡大して確認して下さい。)

 
ーーーーーーーーーー(1.31)


 2334)③に続く。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)




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 2334)③に掲載した子供たちの合作。前回の写真は真横からだったので、まったく厚みが見えなかったでしょう。実際はこんな感じで、角に立つ「突き刺し突き刺し道標」だ。






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   ↑:7番 伊藤明彦(札幌)、「SNOW FALL/いとなみ」・2008年 鉄 木。



  明快でシンプルな人工物を置いて、自然の中で何かが変容するのでは・・・、そんな作家の飽くなき願望とか、自然と人工物の混ざり合うような混ざり合わないような美学を思う。
 「願望」とか「美学」を感じるのはこちらの勝手な印象で、作家自身は強いエネルギーを人工物(人の営み)に託し、自然と人為との信頼関係で何かを確認しているのだろう。いずれにせよ、マイペースな美学で我が道を行く人だ。

 ちなみに、この作品は2008年に芸森の中庭に設置されていたもの。もちろん冬です。






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   ↑:19番 坂口寛敏(東京)、「Field of silence」・使い古しの防御服 墨 ロープ。



 もちろん福島第一原子力発電所の現在の有り様を前提にしての作品だ。言葉で書けば「辛辣な皮肉を投げかけている」となる。が、作品自体のムードは、浮遊感を伴ったもの悲しさがムンムンしていて、狂言回しの泣き笑い人生劇場でもある。

   あー、案山子よ案山子
   右風吹けば顔を左に向け
   左風来れば両足をブラブラさせる

   あー、案山子よ案山子
   昨日は後ろから風をもらった
     鋭い風だった
   今日はなだらかにホッペをさする
     それでも突き刺す
   明日はどこから吹いてくるのか
     きっと冷たいだろう

   あー、案山子よ案山子
     ・・・・・





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   ↑:12番 大石俊久(札幌)、「空をうけいれるかたち」・陶。



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 大振りの現代縄文土器のようにして、大地に立たせたかったのだろう。空に開く壺だ。








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   ↑:42番 水野剛志(札幌)、「つながる山の絵」・日本画 ベニヤ。



 日本画家が日本画を屋外に展示だ。単に絵としての平面作品では・・・、ということでウエーブ模様での「繋がる山容画」だ。

 それにしても画家が絵画を屋外展示するにはいろいろと制約があるだろう。そういう物理的精神的制約を外したいから参加したのか?単に誘われたから面白そうなので参加したのか?一度は屋外に自作を展示したいとかねがね思っていたのか?
 いずれにせよ、今回は試作的なものだろう。もし本当に試作ならば、機会があればまたまた屋外に出て行くのだろう。部屋を捨てる離れる日本画家・水野剛志だ。







 再び上ノ大作・作品を流れの中で紹介します。


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   ↑:9番 上ノ大作(北広島)、「氷筒(ひょうじゅん)」・氷。








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   ↑:38番 藤原千也(札内)、「ひらかれている」・木。



 道祖神みたいだし、隠れ家みたいだし、なんだかそこにあるだけで心温まる。木だからか?作家の人柄だからか?






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 雪から変な格好をして顔を出しているのが阿部典英・作。
 この一角は後回しにして、農道から左側に入ることにする。




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 標識のような木組みは作品だったのか?やりすごして畑地の中を進むことになる。




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 野の中の一本道、人混みというほどの集まりではないが、周りの人臭さにつられながらのんびりと先を目指す。






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   ↑:41番 松岡つとむ(上士幌)、「風の鳴る木」・木 ゴム 自転車の車輪。



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 再び通りすがると作家がいた。どこか大坂風の訛りで、「昨日はうるさいぐらいに音が響いていたんよ。それでゴムの張り具合を変えたら・・・鳴らんね~・・・」。聞き役の路傍の人が、「風がないからじゃないの」「いえいえ、本当は鳴るんよ」・・・作家は優しさと悔しい顔をして『どうしたもんかの~』という風情だ。しばらくして、「ほなら、ゴムを新しいのに取り替えますわ。ちょっとまっててね。すぐですわ」。

 その後再び通りすがった。確かにゴムは取り替えられ、車輪の向きも微妙に変わっていた。しかし、『うるさいぐらいに鳴り響く』には遠かった。微妙にか細く・・・ほら、耳を澄ませてごらんなさい・・・とツブヤキも聞こえそうだった。






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   ↑:41番 松岡つとむ(上士幌)、「ソラミミ(野風琴)」・木 その他。



 前作と同じ作家。

 こちらはよく響いていた。人だかり風景だが、それは音色に惹かれてのものだ。飽きずに聞き惚れ、『なぜ音がするの?』と、誰もが好奇心一杯で変てこ楽器に視線が向いてしまう。
 板(羽根)が風で震え、連結された装置の繋ぎを通して弦を微妙に震えさす。その震えを中央の鉄管が共鳴装置になり、か細いながらも強くてしっかりした音色を生み出す、そんな風に理解した。もちろん、伝える空気が最後にして最大の魅力を引き出しているのだが、それを聞く僕たちも歩き回っているのでテンション高き共鳴体だ。松岡つとむ、会心の一品だ。





 ④『防風林』に続く

by sakaidoori | 2014-02-04 09:51 | [帯広]


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