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栄通記

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2014年 01月 29日

2328) 「山下敦子個展 『清清濁濁』展」 たぴお 終了/1月20日(月)~1月25日(土)

   



山下敦子個展 
清清濁濁(せいせいだくだく)」展
   


    


 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2014年1月20日(月)~1月25日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00
     (最終日は、18:00から宴会です。)

※ パーティー ⇒ 初日 18:00~ 500円 

------------(1.25)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)



 まず、会場正面からの様子。



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 赤が眩しい。
 今展一の大作を載せます。木枠を取り払ってキャンバスが薄くストレートに貼られている。なめし革のよう。



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 会場右側は・・・
 


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 中央から右側は描き殴り風のドロドロ派的抽象画。


 ここまでの中から個別作品を載せます。まずはお気に入りの2点から。




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 迷える子羊みたい。
 あるいは全体が「目」で、その中にくるくる目玉が揺れているみたい。



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 ドロドロピンクだ。黒い模様がいろんな形になって目の前をうろうろする。



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 会場左側は・・・・



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 写真有り、山下敦子キャラのエビフライ有り、即売用の小物有りと、普通感覚と遊び心だ。






 右側が非日常的な情念剥き出し。左側は写真による日常の切り取りや、キャラやイラストによる軽いおちゃらけモード。それは、いつものようになんでもありの元気の良い山下敦子だ。ただ、今回のように両者を一緒にして大きく見せるのも珍しいかもしれない。

 赤黒抽象画と写真やキャラ、その関係はどうなっているのだろう?見る人は同時に公平に好んでいるのだろうか?作家は自然に両者を渡り歩いている。僕らも作家のように自然に赤黒抽象画とエビフライをスイッチの切り替えなしに楽しめるのだろうか?

 僕の場合は、抽象画の方が断然好きだ。今回はピンク黒や目玉一杯抽象画なども入ってきて、興味津々だ。どこか女性的な感じもして、男のドロドロ美学とは違った可能性を感じたりする。それにしてもエビフライのノーテンキなアホさ加減が微笑ましい。


 共に面白いのだが、断じて同時に楽しむ事はできない。作品は並立的に鑑賞できないが、真逆なことを平気でやり過ごす作家に対しては感心の眼で見つめている。 
 誰だって二つの心はある。二つの気持ちを愛している。激しさと静寂、知性と痴性、愛と憎しみ、深刻さと馬鹿笑い、世間体と身内意識、生と性・・・だが、概ね使い分けをしている。紳士が公衆で美人を見てよだれでは絵にならない。ググッと我慢せねばならない。この「我慢」というのを山下敦子は嫌いなようだ。全てを等しく愛し尽くして、あっけらかんと微笑む。個々の作品ではなくて、全体でまぜこぜ精神を発揮して普通人に「あんた、大丈夫かい?深刻ぶりながら馬鹿笑いしようよ!」と山下ウインクだ。

 寺山修司は言った、「書を捨てて街に出よう!」。
 山下敦子は言う、「エビフライを食べながら街を赤くしよう!」





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by sakaidoori | 2014-01-29 17:28 | たぴお


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