2014年 01月 27日
森迫暁夫個展 ぜん ぶぶぶ ん。展 会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ) 中央区南9西3-1-1 マジソンハイツ1F (地下鉄中島公園駅下車。 北東に徒歩2分。北東角地。) 電話(011)299ー6380 会期:2014年1月14日(火)~1月26日(日) 休み:会期中無休 時間:月曜~土曜 10:30~22:00 日曜日&最終日 10:30~20:00 電話:(011)299-6380 ーーーーーーーーーーーーーーー(1.27) 寒中お見舞い申し上げます。 遅い新年のご挨拶になりましたが、今年も宜しくお願いします。 さて、2014年の第一号は「森迫暁夫 個展」です。なぜ森迫展かというと近々に見たからです。 (以下、敬称は省略させていただきます。) 森迫ワールドといえば、「うるさくうるさく、そして明るく楽しく元気よく」だ。今展も全くその通りだ。そうは言っても発表毎にそれなりにアレンジしてくれるのが楽しいところで、ファンサービス満点の作家だ。頭の中に一杯イメージがあるから、自然にそうなるのかもしれない。でも、僕は彼の優しさというか、サービス精神も押さえておきたいと思っている。 今展、異様に綠一色、そしてメインの大作はシンメトリーだ。その大作をまず見て下さい。 綠---考えてみれば、森迫ワールドは確かに綠が中心だった。森の好きな人だし、ひいては宇宙も見つめているから当然かもしれない。そこを徹底したのだろう。 シンメトリー ---手持ちの氏の作品を繁々見返してみると、うるささに気をとられて気づかなかったが、左右対称的だ。もっとも、今展のように鏡スタイルではない。 そういう特色に加えて、大作は一点求心画法だ。森迫版ロールシャッハだ。だからか白味がやたらに増えている。 その結果どういうイメージが膨らんだかというと・・・・ なんだかんだと言って森迫暁夫は過剰な精神の持ち主だと思っている。その膨らむ世界を綺麗に見せたい、闇を見つめるドロドロ感は嫌だ、何とかして制御させたい、そんな気持ちが構築的な美学として花咲くのだろう。そこに彼特有の優しさが重なりあって、生きとし生きるものや、場としての森や宇宙へのコスモス的な讃歌になるのだろう。その一つの試みが今展の白い世界であり、綠のがっちりしたシンメトリー世界なのだろう。 だが、どこかしら堅い感じだ。作家もそう思ったかどうかは知らないが、小品でいろいろと遊んで大作に華を添えている。まるで大作が曼荼羅絵画で、小品が大日如来に奉仕するお地蔵さんたちのようだ。 DMに使われた作品。 歳のせいなのか、上の作品などは仏画にみえて仕方がなかった。天上と天下の人たちとの語らいですね。 上の人(生きもの)が下の人に向かって、「お~い、そっちは楽しいか~い?」。すると下の人が斜に構えて、「悪くないね、こんなものかな」。 今展、小品のほうが森迫物語絶好調という感じだった。そういう意味では森迫大スペクタクル曼荼羅ワールドの途中展だろう。以前のうるさき楽しき物語とは違った、「思想性」を感じてしまった。
by sakaidoori
| 2014-01-27 12:48
| (カフェ)ト・オン
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丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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