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栄通記

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2013年 11月 14日

2304)「(小西まさゆき展) “ON THE WALL"」CAFE BLANC 11月11日(月)~11月17日(日)

  

  
小西まさゆき展 
ON THE WALL"
   




 会場:CAFE BLANC(カフェ ブラン)
     中央区南19条西15丁目5-10
      (札幌市電「ロープウェイ入口駅」から、藻岩山麓通を西に向かって徒歩3分)  
     電話(011)511-6501 

 期間:2013年11月11日(月)~11月17日(日)
 休み:   
 時間:11:00~21:00

ーーーーーーーーーーーーーーー(11.14)





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 CAFE BLANC(カフェ ブラン)、広い1階は喫煙可。白の好きな喫茶店だ。2階に作品があり、そこは禁煙室。2階に直行だ。




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 部屋を見るなり唖然とした。今から始まる一人芝居・・・まさしく演劇空間そのものだ。そこに作品がある。絵画は部屋と一体化している。
 白い空間、床は茶色地を見せながら、白がぞんざいに貼られている。白ペンキを惜しむようにしてローラーでペタペタと塗られたみたいだ。イスが不気味に一列に並び、まるで透明人間たちの夜会劇が始まりそうだ。そのイスの前のテーブルは、板っぱを組み合わせたようで、直線を愛しつつもフラットを拒む剛直な切れ端たちだ。壁・・天井・・調度品・・照明・・・何から何まで抜かりなく空気を作っている。そういう空間での絵画個展だ。

 そういう個性的な空間で、個性的に作品を発表する、ではない!
 作品が限りなく空間に埋め込むようにして存在する。絵画を展示することによって、空間独自の世界が一層際立ち、逆に絵画は空間に埋没していく。一端は絵画の独自性は消える。その後に、空間から湧き出るようにして作品が淡い光を発する。そういうことを目論んだ個展だ。

 絵画が空間に埋没し、そこを出発点として絵画の声が聞けると言った。別の言葉で置き換えれば、これらの作品は「関係性」のなかで自己主張しているともいえる。
 もちろん、この部屋との関係性が第一義だが、絵画内部にも種々の関係が交差している。
 例えば・・・。止めよう。作品を見て下さい。そして空間の細々した世界を垣間見て下さい。



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   ↑:「BED SIDE LAMP」・2013年。



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 まるで板画のようだ。板への刻画・・・ではない!トリックのような作画態度だが、しっかりしたキャンバスだ。厚く色を重ね、深く切り傷を入れてある。そうすることによって作品は床と同化し、空間との親和性を極端に増している。もちろん、画題の「ランプ」も相前後して光を感じる。
 画家は他を圧するような光を、存在を好まないのだ。全ては周りの中から育まれる。



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   ↑:「CAFE BLANC」。



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 タイトルは当喫茶店だ。



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   ↑:「いずみ姉」・2013年。


 ここのオーナーかな?





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   ↑:「EMPTY HOUSE」・2013年。


 家があり、女がいて、男がいる。仲をとりもつ光。それは「擬似家族」のようだ。少なくとも「社会」には違いない。たとえ一枚一枚の作品への登場人物は一人でも、決して一人でないのが特徴だ。今展はどこまでも全体で成り立っている。作品全体が四コマ漫画のように、作品を含めて会場全体がドラマの一断面のように・・・そして、シンプルに色々な関係性を測っている。
 
 「喫茶店と融合するなんて、単なる遊びじゃないの?何をそんなに力んで語るの」
 確かに遊びには違いない。だが、遊びでなければ語れないこともあるだろう。こういう漫画のようなたゆたゆしい人物像だ。栄通のような一刀両断的割り切りを欲しないだろう。だって恥ずかしいではないか。



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 2階からの外の風景。

by sakaidoori | 2013-11-14 23:50 | CAFE BLANC(ブラン)


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