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栄通記

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2013年 11月 07日

2294)「第2回 石狩美術協会展」 石狩ArtWarm 11月3日(日)~11月10日(日)

第2回 石狩美術協会展 




 会場:ArtWarm(アート・ウォーム)
     石狩市花畔1条1丁目56番地
     (道道石狩手稲線沿い東側。
      石狩市役所より北方向へ500m、
      レンガ造りの建物。)
     電話(0133)64-4664

2294)「第2回 石狩美術協会展」 石狩ArtWarm 11月3日(日)~11月10日(日)  _f0126829_14172563.jpg 会期:2013年11月3日(日)~11月10日(日)
 休み:
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~16:00まで。)

 【参加作家】
 (チラシを拡大して確認して下さい。)

 主催:当協会
 共催:当館

ーーーーーーーーーーーー(11.6)





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 「ArtWarm(アート・ウォーム)」、何回か行っているが、当ブログには初登場みたいだ。初めて見に行ったのは、教育大学の院生展だったか?10年ぐらい前だったか?

 初掲載だったらもっと周りを載せたかった。暗かった。次回の楽しみにしよう。



 昨年立ち上げた「石狩美術協会」。会場風景を載せます。
 倉庫を改造したギャラリーです。ワンフロアー、広くて高くて、なかなか利用しがいのある空間です。本格的大インスタレーションも可能だ。そんな個展を私的にする、そういう作家が道内でいるだろうか?いれば最高だ。個展が無理なら、3人展でも。札幌からも遠くはない。駐車場もあるし、利便性は良い。



 気になった作品を何点か載せます。



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   ↑:石川康夫、「古潭の丘」・油彩 F50。

 「古潭の丘」、時期は夏か?暗さと色爛漫さが混じり合い、一本気な元気さを越えて執念すら思う。80歳に近い大ベテランの気合いの入った力作だ。いつまでも濃い愛情表現をされる方だ。

 「古潭・・・30年ほど前に住んでいました。7、8年暮らしましたか。当時スケッチしていたのを探し出して、今展のために描きました。先日、当地を見に行ったのですが、誰もいない。だから、民家は想像ですよ。・・・近くに漁港の堤防がありましたが、当時は無かったですな。・・・絵は15年ほど描かない時期もありましたが・・・今年、お誘いがあったので頑張って描きましたよ。・・・」

 午後5時過ぎの訪問。屋外は既に真っ暗。会場は受付の石川康夫氏以外にはだれもいない。ギャラリーと玄関の間には、それなりに広いくつろぎスペースがある。小綺麗さだけを残して深閑としたものだ。もしかしたら、この大きな建物に、僕と石川氏だけかもしれない。異様な静けさだが、絵好きにとっては慣れれば天国だ。そこで、何とはなしに作家と会話を楽しむ。石川氏、声の通りも良く、矍鑠(かくしゃく)たるものだ。


 「古潭」、会話では望来と聚富の間であったが、もしかしたら望来の向こうの古潭川河口近辺かもしれない。近くに漁港があったという。それを目安に訪問しよう。






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   ↑:中谷美枝、「裏通り」・油彩 F50。


 家も密集しているし、シャッター街という場所でもないし、山の季節を自然を謳歌しているし、明るい日差しもあるし、なのに寂しい雰囲気だ。青を基調にしているからか?タイトルが「裏通り」だからか?几帳面な絵だ。輪郭をはっきりさせ、縦ラインを強く意識している。見る視線は膨らんだ下から、道路に沿いながら上に持ち上がり、山姿の壁にぶつかる更に山、そして空。拡がる視界とは裏腹に、人気の無さがいつまでも付きまとう。






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   ↑:大黒利勝、「旧渡船場」・水彩 F60。



 石狩川の旧渡船場跡地だろう。知らなかった。「古潭」同様に見に行こう。
 画家はここで何度も船に乗ったのだろう。川岸から対岸を眺めてみよう。きっと広々しているだろう。だが、画家は辺りの風景を無視する。ただ渡船場跡のみを絵筆に納める。






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   ↑:岩崎道子、「向日葵(黄昏)」・水彩 F60。


 向日葵をしっかり強く描いているが、海が描きたかったのかもしれない。思い出を心象世界で再現しているのだろう。
 色もタイトルも「黄昏」だが、描き手は「暁(あかつき)」を見つめているみたい。おそらく、向日葵に画家らしい「祈り」のようなものを暗示したいのだろうが、のたうち回っている姿は現在進行形だ。目的は過去表現だろうが、今を踏ん張っている。






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   ↑:平原郁子、「野-花の記憶」・水彩 F80。



 森の中の暗いムードは個人的に惹かれる。どこまでも暗さを僕は求めるが、この絵の暗さは明るさのための暗さだ。
 画家は端正な人だから、妖しげにとか不明瞭には描かない。むしろ闇の中での大事なものに精を尽くす。そこに光を当てて白い空間と明るく花を描く。個人的にはこの花はいらない。もう十二分に花の心を絵は表現し尽くしている。女性は欲張りだ。なかなか足下の一輪だけでは満足しない。






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   ↑:川本ヤスヒロ、「夕暮れ」・油彩 M80。


 明るく暗く激し夕暮れだ。
 ロクロでお馴染みの川本ヤスヒロ氏だ。ロクロも良いが人や生き物のいない世界も魅せてくれる。絵が人間臭いから、何を描いてもマンパワーが渦巻いている。
 人はいないが、今回は曲がる道と、夕焼けの照らす水平ラインが見た目の主役だ。






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   ↑:福岡幸一、「白亜紀カンパニアのアンモナイト」・版画 60×50.4㎝。



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   ↑:(上掲作品の部分図。)



 ご存じ「アンモナイトの福岡幸一」です。

 「アンモナイト!?もういいよ!!!・・・!!!。

 ま~、そう仰らずに見ましょう。「執念の人・福岡幸一、恋する人・福岡幸一」なのですから。発表者にとって「執念と求愛」は究極の原点かもしれない。それを素直に見せているのですから、見方によっては「可愛い人・福岡幸一」かもしれない。実際、今回のアンモナイトは可愛くないですか?


 

 こんな駄弁を書いていては石狩美術協会に失礼でしょう。お詫びに全作品を載せます。





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   ↑:川名義美、「I子」・彫刻 50×40×70。



 皮膚のもじょもじょラインがセールス・ポイント。少し痛々しい。

by sakaidoori | 2013-11-07 14:19 | [石狩]


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