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栄通記

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2013年 11月 06日

2293)「越後光詞作品展」 茶廊法邑 11月6日(水)~11月14日(木)

越後光詞作品展 
     

        
 会場:茶廊法邑
      東区本町1条1丁目8-27
      電話(011)785-3607

 期間:2013年11月6日(水)~11月14日(木)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーー(10.31)


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 一気に全作品を左回りで確認しよう。



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   ↑:①。



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 人間が大好きな画家だ。そういう画家の欲張りで粋(いき)な個展だ。

 「粋だって?会場風景を見たところ、元気な作風だ。欲張りと言われればそうかもしれない。でも、どこが粋なの?粋って大人の美学だろう?自由な精神、遊ぶ爛漫な世界ではないの?」

 確かに精神の自由さは越後世界では絶対だと思う。だが、その自由さの出し方、絵画上の自由となると、意外に一本道ではないみたいだ。あれこれ出したいという欲張りが、自由路線に一定方向の枠をはめ込んでいる。その枠を前提にした自由爛漫さだろう。画面の大きさの「枠」と、粋な「枠」を感じた


 今展は、線を見せる、面を見せる、色を見せる、楽しく見せる、賑やかに見せる、シンプルに見せる、そして格好良く見せる。そんな要素で成り立っているみたいだ。実に欲張りだ。会場全体はそんな風なのだが、個々の作品は意外に役割分担的で、越後A氏、越後B氏、越後C氏が多色顔とかシンプル・スタイルとか派手派手ルックという絵師になって仕上げていく。そういう多面顔のそろい踏みだ。
 一つのイメージを色々な角度から攻め込んで、イメージ自体を確認するとか、見つめるという世界ではなさそうだ。湧き出る湧き出る越後イメージ見たいのがあって、そのイメージの一つ一つに方向を定める、定めたあとは自由にやってくれと画面を謳歌する。その定める視線と精神の制御に「粋」という美学スタイルを感じてしまった。写真①の3枚の作品がその象徴のようだ。

 それでは今展が越後イメージの総体か?
 何年か前にギャラリー・エッセでの個展を見た。その時は「絵画」と四つ相撲をとっていた。今展とは違って、自由ではあるが、構図とかバランスとか全体のリズムを精緻に組み立てていて「絵らしい絵」になっていた。だから枠は気にならなかった。今展、枠というか、かなりの作品が小振りに見えた。「枠ありき」はお洒落で良いのだが、やっぱり自由精神が遠慮がちに見えた。粋人だから、自由放任は宜しくないのだろう。



 僕は無手勝流のドロドロ派だ。ふんわり系も好きだから、「ドロドロ+ふんわり」、そういう方向で個別作品を載せてみます。

 まずは一番好きな作品から。



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   ↑:「夢」。


 こういう作品を見ると、人間が一杯いる感じに見えてしかたがない。その一人一人が羊水の中でふわふわ揺れているみたい。色は赤系だが、派手さと渋さが絡み合っていて、良い気分。




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   ↑:「スイカ」。




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   ↑:(上掲作品の部分図。)





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   ↑:「モナド」。


 一番下の真ん中にある「赤」は何なのだろう?「バラの花」かな?旅人はバラを差し出す人をいつも探しているのかもしれない。
 越後ワールドにはあんまり美人とかエロスを押し出しはしない。子供のような心が大事だから、露骨なエロスは似合わないのだろう。でも、たぶん、ロマンが隠れているのだろう。恥ずかしがり屋かな?もっとも、作品全体がロマンかもしれない。





 他の作風を何点か載せます。



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   ↑:「ヘンテコリン業」。


 きっと作品ができてからタイトルを付けたのだろう。タイトルよりも画風は他とは違う。きっとお洒落心が渋さを求めたのだろう。




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   ↑:「貌Ⅰ」。


 自画像と恋人を一緒にした感じだ。






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   ↑:「一人山」。


 仙人の境地でしょう。




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   ↑:「ぬりえ・カエル」。


 「ぬりえ」とは大胆な言葉だ。「僕の絵はぬりえみたいものよ」という作家の声が聞こえた。ぬりえ・・・か~。

by sakaidoori | 2013-11-06 22:46 | (茶廊)法邑


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