2013年 10月 03日
BOX ART 7 会場:ギャラリーたぴお 中央区北2条西2丁目・道特会館1F (中通りの西側の郵便局のあるビル。) 電話・林(090)7050-3753 会期:2013年9月23日(月)~9月28日(土) 休み:日曜日(定休日) 時間:11:00~19:00 (最終日は、18:00から宴会です。) 【参加作家】 池田宇衣子 田中季里 中嶋夕野 能登健一 林教司 藤川弘毅 ※ 注意 ⇒ 参加予定メンバーとは随分と異なっていました。その辺もしっかり確認しなかったので、詳細を記すことができません。 ------------(9.28) たぴおらしいグループ展だった。 シブイ!!ちょっと寂しいかな。静かに見れて良いかな。 皆さんはどう思われるか? 普段とは逆に、左回りで会場風景を載せます。理由はすぐに分かります。 ![]() ![]() ![]() 今展は池田宇衣子に尽きると言ってもいい。 らべるの貼られた箱がびっしり、ただそれだけだ。 余った靴箱のような、でもかなり違う。 無印良品をウリにした既製品かな?不揃い感も見え隠れしているから違う。 あえて中身はみせない。「空かな?」オーナーの承諾を得て一つだけ開けて見る。 ![]() おー、箱の正体はミネラル・ウォーターのボトル箱だった。 他の箱もボトルが入っているのかどうかは知らないが・・・おそらく違うだろう・・・不要になって捨てきれないもの達を、綺麗に整理整頓しているのだろう。いや、中が見えないのだ。何の整理だかは分からない。分からないが、整理整頓された容器だ。いささか妖気も漂っている。 これを美学というべきか? 女の優しさというべきか? もったいない精神とうべきか? 表現者魂であることは間違いない。 様在るパターンではあるが、洋式便器がある。レディーメイドということならば、もっと和らいだものでも良いと思う。しかし、あえてパクリ根性を丸出しにして、「美術行為、美術作品としてこれらを見ろ」と、池田宇衣子は宣言している。 おそらく、今作はシリーズ第一弾あるいはプロローグだろう。 中身を見せながら第2弾、第3弾と続くだろう。期待しよう。 ![]() この人にほんの少しの時間を与えれたら、といつも思う。が、今は当館の運営と何やかやで込み入った作品を望むべきではないだろう。 だが、いつもいつも芸術のことを考えている人だ。ハズレる時もあるが、大当たりの時喜びも倍々に飛び込んでくる。 こんなことを書いたから、今作が悪いと行っているのではない。私は氏のファンだ。 ただ、今回は池田宇衣子に圧倒されたのは間違いない。 ![]() 田中季里は当ギャラリーで修行をしている。 今回は黒箱の世界にチャレンジした。 彼女の制作原風景は決まっている。「海」であり、そこから生まれる、「波、青、空、漂着物、エトセトラ」、そして物語が全てを繋ぐ。 制作動機に「ボックス・アート」という必然性があるのか?物語を詰め込めやすいから、無いとはいえないだろうが、強い動機まで在るだろうか?それに、思考が「箱」的なのかも定かではない。 が、只今、田中季里は修行をしている。しかも社会に作品を見せながら。作品そのものを越えて、素材に様式に空間作りに関係性と、研究テーマは無数だ。 今展もその一里塚だ。 ![]() 当館の収蔵品でしょう。 今展にオーナー好みの華を添えている。 ![]() ![]() ![]() ![]() 先週の展覧会からの継続出品。 前回は全体を小さく纏めていたが、今回は横一列に伸び伸び展示だ。 狭い世界にびっしり詰め込むタイプか? 前回の展覧会でも真っ先に取り上げたが、面白いと思う。できれば適時、当館のテーマ展でも見たいものだ。 グループ展でも相当量を出品できる。一杯作って、一杯見せて下さい。 ![]() タカダヨウと思い込んで見てしまった。キャプションを見なかったので、現段階では「作者 ?」にしておきます。 箱が覆われていて、箱の中身なり箱を見せないのが特徴。糸が地上すれすれに垂れ流れているのもセールスポイントか。大地から生き血を吸い、箱(卵)を育てている、そんなイメージ。 最後に改めて-- ![]() ![]()
by sakaidoori
| 2013-10-03 13:03
| たぴお
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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