栄通記

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2013年 10月 02日

2238)② 「MARI FUJITA EX. (藤田真理 展)」 ミヤシタ 9月12日(木)~9月29日(日)

MARI FUJITA EX.
  (藤田真理展)
 
           




 会場:ギャラリー ミヤシタ
      中央区南5条西20丁目1-38 
      (南北の中小路の、東側にある民家)  
      電話(011)562-6977

 会期:2013年9月12日(木)~9月29日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(9.13)



 2232)①の続き。


2238)② 「MARI FUJITA EX. (藤田真理 展)」 ミヤシタ 9月12日(木)~9月29日(日) _f0126829_23231071.jpg



 暗室仕立ての表現。

 タイトルは、「Under The Ground」・2013年 mixed media。


 以下、4枚の会場内風景、表現現場を掲載します。
 その都度、その時の印象を簡単に記します。


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 『あ-、根っこだな。根と影だな』
 それはDMで、ある程度予想していたことだ。

 『それにしても、今回はシンプルだな』
 見えそうで見えないとか、見えにくい陰はない。緻密に作られた根っこに、光を当てて影を作っているだけだ。





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2238)② 「MARI FUJITA EX. (藤田真理 展)」 ミヤシタ 9月12日(木)~9月29日(日) _f0126829_23393949.jpg




 自然に目は白い根っこを確認し、影の方に意識が向いていく。

 『根っこも影も、確かに綺麗だ』
 ・・・
 ・・・

 暗闇の雰囲気に体が一体化していく。明瞭な灯りと影だ。時間と共に見えない部分が見え始める、という驚きは少ない。
 ただ、時間が進んでいくと、影の根の方に意識が集中していく。
 


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 どうしたわけか白い根が視野からこぼれ落ちていく。
 影の根だけが意識を占めていく。影の方がリアルになってしまったのだ。

 ふと、その影に近づこうと足が進む。細いロープが下の方で侵入を拒む。ロープの貼りは強い。ビシッと領域を切断し、思わず上半身が前に傾く。何もないと思った世界に、しっかりと境界ラインはある。
 それは作品の安全確保のためだろうが、自己(目)と他者(根)の適度な距離を保証している。近づく必要はないのだ。影の根と距離を置いて会話をすればいいだけだ。

 ただただ、そこに影がある。見れば見るほど、感ずれば感ずるほど、影が根になり、根を凝視する自分があるだけだ。実物の白き根は消え、影であった根の深み拡がり不思議さだけが記憶として残っていく。

 今展は「虚々実々」展ではない。
 そもそも白い根は造作物だ。造作物であれ、偽物であれ、本物であれ、影になれば皆同じだろう。違うのは表現者の感性であり、見る方の受容能力だ。
 影を信じる表現者がおり、その影に楽しく翻弄される受容者、その語らいの場であった。

 影の根に、作家が託す思いとは何か?それは各自が判断すればいい。
 私にとっては、影との無言劇であった。
 時折、白き根に目を向けて、作家の手の動きを連想しながら。
 時折、光源に顔を向けては目を細めたりして。




 

by sakaidoori | 2013-10-02 08:39 | ミヤシタ


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