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栄通記

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2013年 09月 23日

2220)① 「グループ18GRAY 第5回写真展 『ひかりと遊ぶ』」 富士フォト 9月20日(金)~9月25日(水)

   


グループ18GRAY 

   ~橋本タミオと元気な仲間たち~ 


第5回写真展 『ひかりと遊ぶ 

    


 会場:富士フォトサロン札幌
      中央区大通西6丁目1
       富士フイルム札幌ビル1階
     電話(011)241-7366

 会期:2013年9月20日(金)~9月25日(水)
 時間:10:00~19:00

 【参加撮影者】
 石積章 市川朋 井出雅人 上野弘志 工藤経一 今野紗衣 サトウミキ 進藤邦雄 高瀬厚子 塚田阿紀子 なかいかずこ 中村優介 長谷川實 林正 平本健太 松田光彦 村上粂蔵 毛利伸正 本山まち子 有樹純世・・・計19名。

ーーーーーーーーーー(9.21)



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   ↑:会場の左側の部屋。




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   ↑:右側の部屋。



 概ね20名(会員19名、+賛助出品・顧問格の橋本タミオ)の参加者です。全紙、50点というなかなかの迫力です。

 明快な目的を持ったグループ展です。その概要を紹介する前に、もう少しまとまった形で作品群を見て下さい。全作品ではありませんが、全容はお伝えできるでしょう。




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 展示の特徴の一つに、作家毎の展示ではなく、ランダムです。作品の大きさや色合いと重なって、賑やかな印象です。作家毎に見せるよりも、全体の動きを重視した展示です。個よりも全体重視です。見慣れると、ある程度、どの作品がどの作家かは想像できます。つまり、沢山の作品数ですが、20名の個性はしっかり出ているということです。

 一方、個性はあるが、全体はある程度の幅で見事な統一感が生まれています。クリアーで、綺麗で、清潔感があって、構図に重きを置き、図柄とかで被写体と楽しんでいます。被写体中心主義です。 
 全紙という大きさ、図録といってもいい小冊子も用意していて、凄く意欲的な集団です。集団というより、同士といった方が近い。つまり、被写体には個人差はあるのですが、被写体に迫る姿勢が似ている同士集団でありスクールです。


 それぞれの会員は既に相当の写真技術の持ち主です。
 頂いた小冊子には、「『綺麗な写真』とは一線を画した、『斬新』かつ、『見る人の心に残る』写真制作を目指した活動・・・」という言葉があります。素晴らしい。その意味では、今展の統一感は問題を孕んでいるかもしれません。

 この場は価値観を共有する原点であり、小作品数の公募展的な発表という位置づけで充分でしょう。
 名々が個展なり少人数での展覧会で、より自分だけの世界、写真思想を多数の作品で展開する段階だと思う。少数の優れた作品を論じ合うのではなくて、多数の写真でにじみ出るその人の主張を語り合う段階でしょう。それを世に問う姿勢が、「見る人の心に残る」さらなる視覚表現者への道でもあると思う。


 個別作品を載せて行きます。
 今回は長くなったので3人だけにします。




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   ↑:毛利伸正、「白の領域 #3」。


 今グループでは異色の撮影者です。
 他の方は「何か」を撮っています。だから、撮影者と被写体の間の「何か」は作品には反映されにくい。普通、その何かを「空気感」といったりしますが、そういうとりとめのない感触だけでなく、しっかりした「空気」、あるいは「気」というものがカメラと物との間にあると思うのです。その辺にも意をこらして全体に立ち向かっている、そんな感じの作品でした。




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   ↑:サトウミキ。左側から、「日々是好日、「ボクの小宇宙」。



 なんと言っても優しく動物に迫る方だ。それに、真っ正直といか、生一本な姿勢が好ましい。
 間違いなく猫が好きなんだろう。猫の肌?と周りの空気が一緒になっていて、これは日々化粧をする女性の感覚だ。
 横向きの猫、その見つめる視線、いじらしくて困ってしまう。全紙でなく、せいぜい半分の大きさで、マットも省略して、日々見つめたいものだ。

 猫を被写体にするのは難しい。なぜなら、多くの人が猫を撮り、猫というだけで写真のできを不問にする。それでもサトウミキは「猫個展」をすべきだろう。乳白色に染まるネコで、もっともっと人目にでたらいいのに。
 さ-、何十枚のネコを用意しようか。ネコ尽くしのサトウミキ展だ。



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   ↑:今野紗衣。左から、「癒され」、「待ち焦がれる春」。


 この方は被写体と遊ぶ人だ。
 左側の作品。ただ傘だな、っと思って目が次ぎに行きそうなんだが、何だか変なので見つめ直す。風流好みの大胆な傘だ、と決めつけたとたんにハッと気がついた。生地だが何の?暖簾だった。
 右側の作品、「室内の花と外の雪景色を重ね雪の枝を一捻り・・・」といった感じで、傘の黒に対比して白でも楽しんでいる。どこか「軽み」の境地です。

 被写体と色々と遊ぶ人だが、構図を大事にしているようだ。そして、シンプル美学者でもある。だから、まぜこぜチャンポン風の遊びにはならない。おおらかな遊びの持ち主なのだろう。




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 ①ではいつもながらの駄弁が過ぎたようです。
 ②で、もう少し個別作品を掲載します。 ②に続く





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by sakaidoori | 2013-09-23 23:31 | 写真)富士フォト・サロン


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