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栄通記

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2013年 09月 09日

2194)②「Pluse1グループ展 Naive Conversation 川上りえ特設」 コンチネンタル 終了8月9日(火)~8月18日(日

   


Pluse1 グループ展 

Naive Conversation 


   川上りえ札幌文化奨励賞受賞記念
  
     

    
 会場:コンチネンタル・ギャラリー  
      南1条西11丁目 コンチネンタルビル・B1F
      (西11丁目通の西側)
      電話(011)221-0488

 会期:2013年8月9日(火)~8月18日(日)
 休み:月曜日
 時間:11:00~18:00
    
 【参加作家】
 川上りえ 千代明 谷口明志 ダム・ダム・ライ 藤本和彦    

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.17)

 2152)①の続き。


 二十日前に終わったグループ展です。全体風景とダム・ダム・ライ氏だけの掲載でした。残りの作家作品も見ていきましょう。

 千代明さんの作品から始めます。会場の真ん中にあるので、全体風景の代わりにもなるでしょう。角度を変えて3枚載せます。もっとも、作品的には角度を変えて見てもたいした違いはないかもしれません。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


千代明の場合



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   ↑:「無からの誕生」、2013年 鉄 ウレタンペイント。



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 壁でリズムを奏でるという作風だった。メタリック仕上げはいつもと同じだが、随分な剛直変化球で登場した。金属棒達が壁から離れて、ドーンと規則正しく整列して、スピーカーに変身してしまった。「踊る人」から、「聴く人」になった。    
 壁面作品から立体作品になったともいえるが、何がそうさせたのだろう?それと、この作品ならば、メタリック調に綺麗に仕上げても、色に魅せられるという感じではない。得意のメタリック効果は薄くなったともいえる。

 「鑑賞される」という「見る-見られる」関係、それを前提にした作品の出来映えに関心が薄くなったみたいだ。良い意味で、鑑賞者の反応を伺い、楽しんでいるようだ。

 もっとも、今回は大いなる試作だろう。踊るだけではもの足りなくなったのかもしれない。唄って駄弁って触って目をくるくるさせて・・・千代明は期するものがあるのだろう。次回を乞うご期待だ。




谷口明志の場合 



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   ↑:「Fun to paint」、2013年 アルミニウム 紙 絵具。



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 「昆布の人・谷口明志」と呼んでいた。さすがに今回は「昆布」とか「わかめ」とは呼べない。しかし、今回用のネーミングは見つけた。「クラゲの人・谷口明志」だ。凧にクラゲが貼り付いて、空中浮遊への旅立ちだ。アルミ線の流れがクラゲとそっくりだ。「そんなクラゲは見たことがない」と言う無かれ。こんなクラゲを上海水族館!で見たのです。尾長鶏のような足の毛?がにょろにょろと長いのを。しかも白色だった。

 そんな話はとにかくとして、今回は明瞭に線を意識した作品だ。「だから何だ?」と、問わないで下さい。よくはわからないが、いろんな素材で線描を試みているのです、遊んでいるのです。ですから、「線の人・谷口明志」のクラゲ版です。

 テリトリーをしっかり守って、落書きをしたいのだろう。ですから、「谷口明志にとっての落書きとは何か?」が問題なのだろう。慌ててその解を求める必要はない。氏は若い。これからもいろんな線の旅を続けることだろう。

 「線は何処に行くのか?行こうとしているのか?果たしてたどり着けるのか?」大人の見果てぬ夢・ロマンを見守ろう。




藤本和彦の場合


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   ↑:(タイトル等記録ミス。)


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 おそらく、大きな作品の為の試作だろう。

 四角の枠の茶色い部分は錆を固めたものと伺った。その「錆箱」から鉄が生まれて、大地に根を張ろうとしている。何かの信号をキャッチしようとしている。クラゲの触手のようにして鉄が異様な姿で垂れ下がっている。

 不思議なものだ。藤本和彦は鑑賞者との交流も得意としている。そして今展は、そういう交流の要素が強い作品ばかりだ。その中にあって、一人「作品」を出品した。人とは交流しない。大地という自然へ顔を向けている。

 もう一つ不思議なのは、他の作家達の作品要素を全て取り込んでいる事だ。川上りえの鉄、谷口明志のクラゲ的触手、千代明のキャッチする受動能力、ダム・ダム・ライのくねくねダンス。それはたまたまなのだろう。が、グループ活動という相互影響もあるのだろう。



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 川上りえは次回に

by sakaidoori | 2013-09-09 23:59 | コンチネンタル


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