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栄通記

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2013年 09月 04日

2185) ①「CDE展 2013 (ビセン作品展)」アイボリー 9月3日(火)~9月13日(金)

  


CDE展 2013 



学校法人美専学園 北海道芸術デザイン専門学校
  
産業デザイン学科 イラストレーション専攻
 
   

   
    
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2013年9月3日(火)~9月13日(金)   
 休み:月曜日
 時間:11:00~19:00 
     (最終日は、~16:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(9.3)

 北海道芸術デザイン専門学校、いわゆるビセンだ。イラスト専攻2年生の全員集合の学外展だ。
 つまり、授業の一環の展覧会であり、年度末の卒業展の前哨戦のようなものだ。

 ビセンの卒展は華やかで有名だ。特にイラスト部門は明るく元気一杯だ。その卒業間近の学生全員の展覧会が狭い部屋に密集しているのだから楽しく賑やかなこと、実に宜しい。


 展示は二つの部門に完全に分かれている。
 一つは、一定の大きさのパネル作品で、こちらは優秀作品を集めた。全員で何名だっったか?70人位と聞いたが?聞いたことは直ぐに忘れるからスイマセン。
 その作品群が整列して並んでいる。

 一つは、小物を全員が持ち寄って楽しく展示だ。大きな作品はないのだが、口をポカンと開けて見てきた。



 とにかく作品を見よう。
 入り口のパネル展です。



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 上の写真の中央部が隣の部屋との出入り口。向こう側のいろんな世界が気になるところです。

 パネルを何枚か紹介する前に、その全貌をお見せしましょう。



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 下がり物もあって可愛く明るく元気よく、です。何だか、現在の若い女性達の代名詞みたいだ。



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 さて、選ばれたパネル展だ。
 お客さんへの、お気に入り2点投票シールをいきなり手渡された。
 まず僕の選んだ1点は


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   ↑:星野翼


 線描画が好きだから、まずは迷わずに選んだ。
 ちょっと描き込みが足りない感じだが、時間がなかったのだろう。

 可愛い妄想図だ。女の子のスカートをチョット切って・・・、神社有り、一つ目有りと、線描妄想の道具立ては充分ある。闇夜をもっともっと突き進めば・・・「えっ、それってデザイン?」何でもありのデザインです、イラストです。最後がハッピーエンドというオチです。本当に墜ちていくかもしれない。



 選んだもう一枚は、


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   ↑:高谷鈴花



 明るい健康気分と荒々しさが見事に同居している。こういう同居は美大生にはなかなか描けない。イラストっぽいから。イラストやデザインで油彩の深みのある画質は無理だろう。だが、ふんぞり返った重さを軽くかわして、それでも心に残る何かは表現できる。漫画はそれを実証した。イラストやデザインには大きな可能性が開けていると思っている。

 芸森でやっと「マンガ展」を開いた。地元に関係しているとはいえ、功成り名を遂げた人が大半だ。
 芸森よ!次はイラストだ、デザインだ。ビセンをアシスタントに加えて開いたらいい。ついでに恒例の卒展をしたらいい。



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   ↑:松浦シオリ。(キャプションは漢字だが、本人は今後この名前で活動予定。)


 松浦シオリは一言で言えば上手い。ワークブックや隣室の小品を見たが、職業イラスト家の卵であり、イラスト家まっしぐらに歩むだろう。受付嬢の一人で、その話しぶりや気構えを受け取ったが、楚々とした態度の中にやる気満々、意欲充分の仕草だった。髪の長いのも魅力的だった。

 定型(構図)に決めすぎるのが弱点か。綺麗に納め過ぎるのも作品を小さくしているみたい。要するに、おとなしくて上手い人だから、冒険をちょっと抑えるのだろう。でも、そんな欠点はどうでも良いのだ。セールス・ポイントを自覚して、そこを意図的に強めにすればもっともっと個性が出るだろう。
 作品をみて、「おっ、シオリちゃんだな」って言われるのも近いだろう。バンバン発表して名前を宣伝することだ。



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   ↑:寺内美寿々


 もう充分に自分の世界を色を持っている人だ。
 人物の足の見えないのが良い。宙に浮いている感じで、夢心地だ。もっとも、明るい夢とはかぎらないが。




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   ↑:齋藤麻理


 今展の栄通大賞です。好みとは別の次元です。
 パソコンと思いきや、肉筆とのこと。今でも信じがたい。

 ペタペタとコラージュ風にいろんな物を貼りまくり、それぞれが全く別の世界、次元を構成しているみたい。そこが気に入った。
 一つ一つの何と充実していることか!それでいて全体は一つに完結している。



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   ↑:菅原透子


 みんなみんな、彼女のお尻を見ている。そして夢はお尻から開いていく。





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   ↑:太田和希。(ゴメン、記録ミス。)


 男子の作品だ。きっと、巷の落書き野郎になりたかったのだろう。その思いを絵に軽くぶっつける。宜しい。今度は、もっと大きな支持体に本格的な落書きをしたらいい。でもやっぱり絵らしく格好良く。



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   ↑:竹中貴明


 細やかな部分がもっとあればと思った。しつこいぐらいに、粘着的に装飾する。一方であっけらかんと太い線で生命力を出す、というのはどうだろう。




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   ↑:中村瑠奈。


 おどろおどろした髪型は好きだ。女のもう一つの顔だろう。子を身ごもる体は不思議が一杯ある。





 ところで、今展へのささやかな希望。
 やはりタイトルは欲しい。それと、技法も簡単に書いて欲しい。

 おそらく、あえて作品以外の情報を増やさないようにしているのだろう。「見る人よ、作品のみに集中せよ!タイトルや技法の理解は、今回は問わない。字は必要最低限です」と。





 もう一度作品をまとめて載せます。くどくてすいません。


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 隣室の全員集合大広間は、に続く。

by sakaidoori | 2013-09-04 00:01 | 北専・アイボリー


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