2013年 08月 28日
デジタル絵画研究室展 北海道教育大学デジタル絵画研究生による展覧会 会場:時計台ギャラリー 2階 C室 中央区北1条西3丁目 札幌時計台文化会館 (中通り南向き) 電話(011)241-1831 会期:2013年8月26日(月)~8月31日(土) 時間: 10:00~18:00 (最終日は~17:00まで。) ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.27) 北海道教育大学美術研究室展が続く。案内も頂いたことだ。失礼かも知らないが、載せ続けよう。 これからも形を変えて教育大グループ展は続くだろう。そうそう全部は掲載不能だろう。続けれる時は続けよう。 当ブログ定型の全体風景から載せます。 ![]() ![]() もう少し小割にして載せます。クリックすれば大きくなります。それだけで今展の概要はわかるでしょう。 それから、駄文が続きます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2年生から4年生の参加、ほぼ全員集合でしょう。 写真を見てもわかると思うが、発表姿勢がコンパクトで、新人2年生に会わせている感じだ。どう転んでも4年生の方が発表経験も技術も上だ。圧倒的に2年制を四隅に追いやる、そんな勢いではない。地元である岩見沢の狭い会場でなら仕方がない。ここは腐っても東京以北では最大級の街札幌だ。しかも時計台には一般的絵画ファンが沢山来る。もっと、2年生らしさ、3年生らしさ、4年生らしさを発揮して、自分の名前を、制作姿勢をアピールすればと思う。要するに、「オレだ、オレだ、ワタシだワタシだ!」だ。 以上はデジタル研究室展だけではない。総じて全ての研究室展にある程度いえることだと思う。 さて、当デジ研の特徴は、新絵画展といった感じだ。肉筆絵画を相対化し、デジタルを応用して絵画の可能性を広げようといている。その意味では、個々の作品の出来映えとは違って充分楽しんだ。写真を応用した作品が少ないのは残念だが、それは学生自身が「絵画」を主な動機として当大学に入ったからだろう。写真も自在にこなす、そうなればデジ研としてはバッチ・グーだ。 それと、キャプションの自己紹介が面白かった。字も大きく見やすかった。 やっぱり、各自2点は見たい。上下に組んだりして可能だと思う。どうしても無理だっら減らす・・・。 ![]() 写真のことを書いたが、いきなり写真のようなリアルな作品だ。いわゆるスーパ-・リアリズムだ。直描きしてパソコンに取り込み、そこで適当に加工してプリントしたのだろう。あるいはパソコンで描いたのかもしれない。写真はパソコンに取り込むのではなく、描く資料だろう。 本人の説明書きによると、2歳から車を描き始めたらしい。車なら何でも描けるのだ。 それほどのカ-キチならぬ、カ-描きだ。 「車の松原」で覚えておこう。 ![]() 抽象画が好きな学生が、とりあえず抽象に可愛くチャレンジ、でしょう。特に作品に言うべき言葉はない。 本人とモジャモジャ会話をした。日ハムの糸井選手のようなワイルドでイケメンな男だ。そのパワフルさを生かして、「壁一杯抽象画運動」をしたらいいのに。 聞けば、研究室には立派な複写機があるという。かなりの大きさがプリント可能だ。紙代は仕方がない。出来映えは問わない。「オレの抽象画とはどんなのだろう?」日頃感じている高橋・抽象ワールド、その試みを大きく見せて欲しい。 ![]() なんぞで分厚く下地を作り、色を塗って、「ぐにゃり」だ。平面作品というよりも立体さながらの壁画みたい。というか、学生自身の自己改革のためのチャレンジ作品のようだ。深い意味はない。絵画と工作を同時の取り扱い、そこから再出発という意志だ。 ![]() 名前と同様に、淡い夢気分です。 ![]() 完全パソコン制作。普通の水彩みたいで驚く。 画題的にも雰囲気的にもちょっと普通になりすぎたのが欠点。 「爽やかさ」を求めていたはずなんだが、橋の「壁」が強調されて、主題とは別になったのも欠点。 上の自然はあまりにも普通すぎたが、下の川と影は面白い。上部の三分の一は少しだけ空を入れて削りたいな。 そんな会話を学生と交わした。絵に冒険心を、と思った。 ![]() さすがは4年生だ。色出しや雰囲気は上手いもんだ。 自分と風景との隙間に焦点を合わせているのだろう。一種の心象風景みたい。真ん中の輝きは印象的だが、僕的には、目立つ輝きよりも、抜ける窓のよう部分があった方が不思議さが増すのではと感じた。 学生は、見つめ直す風景よりも、自分を震いだたせる風景に感じ入ったのだろう。 ![]() ↑:中央、「glass tank」・線描画をデジタル加工 ペン SAI Photoshop 光沢紙。 ↑:右側、「spider web」・ペン画 インク つけペン 水彩紙。 ![]() 線描画に拘っているから記録しておかねば。 機械仕掛けで全面を覆うタイプみたい。描いている凄みは伝わる。が、描かれた世界の自己主張となると弱い。描く強い情念意欲意志と、作品としての結果に断絶があるようだ。画面を絵画としてまとめるからだろうか?これほど描くという行為をむき出しにしているのに、結果は何かを隠すかたちになっている。何故だろう? ![]() ![]() 先日、ギャラリーたぴおで個展を終えたばかりだ。実に格好良く焦点を絞っての展開だ。「言わない気持ち」と言うけれど、随分とちゃんと言っている。もっとも、その理解は誤解だろうが。 朦朧として物言わぬ風情だが、大きな外の世界とチャンと向き合っている。自分の心の中のロマンスの世界から、自分と外との対話の始まりだ。 ![]() 当ブログではお馴染みの佐藤菜摘だ。これからも登場するでしょう。 今回は感想省略。代わりに簡単なプロフィールを載せます。 1992年 夏生まれ 秋田県湯沢市出身、岩見沢市在住。 「・・・、言葉も視線も難しいな、と思ってかいてます。 ~~~~~~~~~~~ この日はひどい土砂降りだった。 時計台ギャラリーからの雨風景。左側の階段に注意して下さい。滝になっちゃった。 ![]()
by sakaidoori
| 2013-08-28 19:05
| (時計台)
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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