栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2013年 08月 07日

2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)

  



駒澤千波     
        



 会場:時計台ギャラリー 2階 A室
      中央区北1条西3丁目 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年8月5日(月)~8月10日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.6)


 時計台ギャラリーは先週から日本画ウイークリーだ。先週の北口さつき展は凄かった。日本画を含めてのインスタレーション展だった。今年の当館ベスト展の第一候補だろう。

 そして今週は駒澤千波展、今橋香奈子・日本画展、いわならべ・道教育大日本画研究室展と、同じ学校の先輩後輩の個展、グループ展が開かれている。

 全てを掲載するつもりです。つもりなのですが、いつものように凡調な文が続けばどうなるか分かりません。で、極力写真を多めに、文章控えめにすすんでいきます。言葉足らずが目標です。

 ということで、真っ先に見た駒澤千波展です。


 なぜだか黄色の世界だった。だから明るい。その会場風景から---。


2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_111714.jpg




2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_11185718.jpg




2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_11191696.jpg




2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_11192933.jpg




 個人的に一番興味を惹かれた壁を載せます。


2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_1126045.jpg



 重複を厭わず、個別作品を載せます。気に入った理由も書きます。



2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_1127107.jpg
   ↑:「真夜中のサーカス ~出会い~」・2013年 1800×1140㎜ パネル 岩絵具。


 「大学で日本画に出会ってから、12年が経ちました」

 だから若い画家だ。それは作風で人目で分かる。しかし、何という素直さ!眩しくなってしまう。
 少女(少年にしてもいい)の姿や、ピンクの多さが可愛さを増しているからかもしれない。でも、色も人も、シンプルで大きい。何と一途な絵画なのだろう。


2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_11405656.jpg
   ↑:「導く者」・2013年 1400×1800㎜ 鳥の子紙 絵具。


 これは全く不思議だ。駒澤ワールドの中では異端異質だ。構図もいつもとは違うし、画題の定番動物も限りなく少ない。そもそも真ん中を空虚にして、何を描きたいかがわからない。これからどうするのか・・・。ハタと画家自身が立ち止まって楽しんでいる。

 この絵の魅力は会心作でないところだ。画家の心地良い中途の心境を、そのまま発表したことだ。タイトルは「導く者」だ。おそらく画題の鳥のことをいっているのだろう。でも、この絵自身が画家・駒澤千波をどこかに導きそう、そんな含意と見て楽しんだ。



 駄弁省略宣言通り、以下は写真中心です。

 大作から。


2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_11525585.jpg
   ↑:「ピアニッシモ」・2011年 1620×1303㎜ 鳥の子紙 岩絵具。




2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_12272033.jpg
   ↑:左側、「真昼の訪問者」・2010年 1400×1800㎜ パネル 岩絵具。
   ↑:右側、「アンダンテ」・2012年 1167×1167㎜ パネル 岩絵具。



2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_12273339.jpg
   ↑:左側、「支流」・2012年 1800×1140㎜ パネル 岩絵具。
右側、「始流」・2011年 1800×1140㎜ パネル 岩絵具。



2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_12351220.jpg
   ↑:「いざない」・2011年 1800×1200㎜・6枚組 パネル 岩絵具。



2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_134869.jpg

 一昨年の春香山での山麓美術展(ハルカヤマ藝術要塞2011)での作品群だ。これらの作品を屋外の木々に展示した。本格的日本画を屋外展示とは大胆きわまる。

 雨風に晒すのが目的ではなかろう。自然の中で絵と絵の隙間に何かが見えないか、それを作家自身が確認したかったのだろう。
 今展は黄色中心で華やかなものだ。「明るく爽やか。千波ワールド」と思ってもいいのだが、彼女自身は「背後」の闇にすこぶる興味を抱いている。時にはそれが、守護霊のような動物にもなっていた。今展の「黒」には、絵の効果とは別に「闇」表現の一環だろう。

 さて、ハルカヤマでの野晒し絵画体験、彼女に何をもたらしたか?
 
















2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_13595464.jpg



2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_1403227.jpg
   ↑:「真」・2013年 158×270㎜ 綿布 岩絵具。



2133) 「駒澤千波展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)_f0126829_144186.jpg
   ↑:左側、「籠もる」・2010年 727×606㎜ 鳥の子紙 岩絵具。
   ↑:右側、「逢いたくて」・2012年 400×400㎜ パネル 岩絵具。



 小品も得意とする人だ。頭の中は物語が渦巻いているから、小物がひょこひょこ湧いてくるのだろう。が、小品は割愛です。

by sakaidoori | 2013-08-07 14:23 | 時計台


<< 2134) 「今橋香奈子 日本...      2132)「芸術団Jam.24... >>