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栄通記

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2013年 07月 26日

2114)「自由美術 2013北海道グループ(36th)」 時計台 7月22日(月)~7月27日(土)

  

自由美術 
        2013北海道グループ(36th)
    


 会場:時計台ギャラリー 2階A・B室
      中央区北1西3 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年7月22日(月)~7月27日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

 【参加作家】
 17名。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(7.23)

 A、B室二部屋の展示。A室の方に実力者がひしめいています。
 そのA室の風景と、何点かの個別作品を載せます。


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 何はともあれ、栄通好みの3点セットから。



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   ↑:森山誠、「卓上 13-4」。


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   ↑:(上掲作品の部分図。) 


 「卓上」なのだが、「大きなベッド」に見えて、そのベッドの存在感、物量感!塊が魂のようにしてドーンと控えている。「卓上」ではなく、「卓」そのものだ。
 氏は線をスパッと引いて、空間を切るという作業をしている。まさに空間と格闘している。今作、空間よりも「物そのものが在る」に重きをなしている。時に剽軽な人物(自画像のような存在)を描くが、今回はこのベッドのような「卓」が人物だ。気合い、気力ともに充実し、エネルギーがほとばしっている。





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   ↑:高橋靖子、「気配[2013 夏]」。



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   ↑:(上掲作品の部分図。)



 これまた凄い。さわやかと言う事なかれ。湧いている、湧いている、情念が湧いている。
 それにしても、何という細やかさ!その細やかさの一つ一つが湧き上がっている。

 紅を塗った唇、いったんはきりりと仕上げた紅の跡。軽く拭き取って、乱れぬ程度に淡くぼかす。仕上げてはいけない。美しき紅跡、いつか仕上げる時があるだろう。爛熟直前の紅の跡。






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   ↑:佐藤泰子、「つり上げられる情景」。


 前2者の作品が、内に強く、外にも強く主張している。その点、今作はどこか泰然自若たる感がある。「自然の中で我が道を行く」という態度だ。自然賛歌や自然との共生ということは視野に入れているのであろうが、それを前提にして素通りしている。
 「我と自然、共に生きねばならない」だから自然との闘い、自分との闘い、絵画との闘い、その闘いの隙間を提示する。その姿は鋭い。男の日本刀でなく、女の・・隠された武器・・とでも言いたい。




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   ↑:杉吉篤、「羽のはえた女」。



 不思議な動物を描いていた。ようやく人物がでてきた。でてきたというのは、今までの動物ですら人間の代償のようにして見ていたから。
 描き方は同じ感じに見える。ユーモアが赤裸々でないこと、描かれた物が繊細な感じ、そこんところが以前とは違って見える。が、「人」の大作を意図的に描き始めたのだ。その移り変わりをゆったりと楽しもう。





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   ↑:永野曜一、「マリーヌ・テラス」。


 発色ギラギラではないが、独特の華やかさだ。
 テラスのテーブルを囲んで楽しそうにお喋りしている、七色の音楽と一緒になって。




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   ↑:北島裕子、「サンセット スクエア」。


 春の農園のよう。




 次は簡単にB室を載せます。


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   ↑:牧輝子。左から、「春の風」、「砂漠の風」。




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   ↑:工藤牧子。左から、「ユキノヒノアサ」、「ユキノヒナアサヤケ」。




 どの作家もそうなのだが、個展を見たいものだ。しっかりと定期的に開いている作家もおられる。が、まとまってみたことのない作家も多い。大変でしょうが、是非是非個展を。

by sakaidoori | 2013-07-26 16:50 | 時計台


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