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栄通記

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2013年 07月 24日

2109)「Masumi machijima(マチジマ マスミ個展 柔らかなきおく」ト・オン・カフェ 7月17日(火)~7月28日(日

    

Masumi machijima(マチジマ マスミ)個展 

      柔らかな記憶
   
     
 

 会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ)
      中央区南9西3-1-1
       マジソンハイツ1F
      (地下鉄中島公園駅下車。
      北東に徒歩2分。北東角地。)
     電話(011)299ー6380

 会期:2013年7月17日(火)~7月28日(日)
 休み:会期中無休
 時間:10:30~22:00
    (日曜日は、~20:00)
 電話:(011)299-6380

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.23)


 ドーンと会場の真ん中に金属物が控えている。装置的要素もあるから、空間を生かしたインスタレーション作品ともいえる。堂々としたものだ。



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 逆光で見にくい。屋外からのガラス越し会場風景を見て下さい。



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 縄文土器の今風大判、といった感じだ。水瓶なのか、単なる空洞、あるいは塊なのか、中が気になる。



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 ぶら下がり物は気になるところだが、何ら機能的要素はない。落ちる、あるいは逆に上昇するという幻か?象徴か?少なくとも視線は縦軸になる。それだけで強い意志を伝えている。



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 綺麗な水の中に骨組みだけのサイコロが浮かんでいる。その直線の影がくっきりと映っている。若い姿だ。

 透き通る水に可憐な影、あー、女性的だな-。全体が「装置」になっているのだが、むしろ「ロマン香る泉、水面」だ。そこに見る人の影が映れば、まさにナルシスだ。我が白髪六〇歳の顔も、美しくあの世へと誘ってくれるだろう。


 だから、今作は明快な二つの要素で成り立っている。
 
 「どうだ!」という金属作品の存在感、その肌つやの色合いを含めて。「存在という作品」と「物体」との関係、そこから弾ける有り様だ。
 それと、作家の抱く「若きロマン」という物語。泉の底の別世界への誘い、おそらく「女性的な生命観」、「作家としての別世界」との会話だ。


 金属造形という大きさ、その形の意味不明(説明のし難さ)という可能性、そこから生まれる明快な物語。どちらを中心にして見るか?
 「装置」とはもともと無意味と意味を絡ませて、誤解の種をばらまくものかもしれない。それを知的に、感覚的に「ハツ」とさせたらひとまずは成功だ。いや、「作品」が立ったのだ。



 小品を載せます。大作の余韻として楽しんだ。


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   ↑:(タイトルあったと思いますが、こちらの記録ミスです。)


 弧を主体とした造形だが、線はギクシャクしている。半歩遅れのジャズのリズムみたい。
 これは確かに若さが醸し出す拙さではあろう。だが、巧みに流れるような線になったら・・・上手くなれば何かが付加され、何かが消えるのだろう。



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 この小品(商品)群には驚いた。上手くなったこともあるが、見る人・買う人の気持ちをよく理解している。そんな器用さがあったのか。器用かどうかは別にして、「私は作家だ」、という自覚が高まったのだろう。話を元に戻せば、だからあんな大きな造形にチャレンジしているのだろう。




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by sakaidoori | 2013-07-24 13:15 | (カフェ)ト・オン


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