栄通記

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2013年 07月 22日

2105)「栗田建 『古家と過去』」 g.犬養 7月10日(水)~7月22日(月)

 
       
栗田建 『古家と過去               



 会場:ギャラリー犬養 2階   
      豊平区豊平3条1丁目1-12 
     電話(090)7516ー2208 

 会期:2013年7月10日(水)~7月22日(月)
 休み:火曜日(定休日) 
 時間:13:00~22:30
     (最終日は、~20:30まで。) 

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.12)


 会場風景を右回りで載せます。



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 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 タイトルにあるように、旧家における学生時代から現在までの旧作自選展&新作展。
 会場にはプロフィールも用意されていたのですが、記録ミスで詳細を伝えれない。2000年頃が大学に入学前後と理解して下さい。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 栗田建と言えば、「白の人」、「イメージの人」という感じで見てしまう。「白」で「イメージ」だから、「たゆたゆしい心象風景画家」と僕は思い込みすぎていた。一つの型(思い込み)で作家を決め込むと、その作家の奥域なり懐の広がりに気づかなくなる。今展は「たゆたゆしい作風」からは遠い。不定形な激しさ、感情とイメージの格闘、そんな若々しい作品群に会うことができた。


 お気に入りを3点、制作順に続けて載せます。


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   ↑:①(油彩 2000年)。



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   ↑:②(木版画 手彩 2005年)。



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   ↑:③(油彩 2013年)。


 どれをとっても心の襞の一筋一筋を見るおもいだ。

 ①、激しい作品だ。
 2000年作、今展でもかなり初期だ。
 心は灰色、というわけではないが、ごちゃごちゃした心色を、一定の色合いに落ち着かせ、それに切り傷とも思える強い線の痕跡を走らせる。感情線か?意志・意欲・自由・圧迫・・絵の可能性を無我夢中でギラギラして追いかけている。これでもかこれでもか、そんな情熱的な作品だ。若きエネルギーの発露を絵画に見いだしたみたいだ。


 ②も激しい。
 紫が血色のようで、美しく流れている。作品の縁の破れ目の「白」、そして作品中の「白」、性質の違う「白」だが、実に強い。綺麗だし、強烈なメッセージも感じる。



 ③、綺麗な作品だ。
 ①や②の作品を見た後だ。それに、近作でもある。「過去の情熱からおさらばして、絵画というイメージそのものを楽しもう!」と思いたくもなるが、そうではないだろう。近作でも激しい作品が会場には一杯あるから。むしろ、表現の幅を広げる、自作を客観視する、その辺が初期とは違っているのだろう。色の重なり、マチエール、色と色との関係、全体から醸し出されるもの・・・作家の関心は十重二十重だ。絵画の可能性の中にいるのだろう。



 以下何点か載せます。


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   ↑:(リトグラフ 2004年)。


 今展では一番大きい。
 壁に飾る平面作品として見たら、ざっくばらんさのみが目立って物足りない。が、壁全体を使った描き殴りワールドの下準備、として見た。枠にエネルギーを収めるには狭いのだ。「枠という定型美(約束)を一端は壊して、大きく描いてみたいな」、そんな気持ちを思った。




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   ↑:(水彩画 2010年)。


 いつになく光を思った。




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 総じて思ったのは、基本に激しさがあって、支持体(紙やキャンバス)にそれをぶっつけて、何かを生む。それを「イメージが湧いているようだ」と言ったりもするが、イメージは後追いみたいだ。作品ができればそこにイメージも必ず生まれる、そういう信念の絵みたいだ。

 絵画を数学にたとえれば、氏の作風は「足し算の抽象画」、そこから「x」へ。



 今日の夜、午後8時半までです。

by sakaidoori | 2013-07-22 15:10 | (ギャラリー&コーヒー)犬養


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