栄通記

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2013年 07月 16日

2092)①「HANA展 2013」大同 7月11日(木)~7月16日(火)




HANA  2013         


 会場:大同ギャラリー 3・4階
     中央区北3条西3丁目1
      大同生命ビル3階 4階
      (札幌駅前通りの東側のビル。
      南西角地 。)
    電話(011)241-8223

 会期:2013年7月11日(木)~7月16日(火)
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、~17:00まで) 

 【参加作家】
 阿部正子 伊藤洋子 かつや かほり 白崎博 末永正子 田中緑 中野信子 中野邦昭 長谷川雅志 深山秀子 林玲二 別府肇 水戸麻記子 三宅悟・・・以上14名。  
    
ーーーーーーーーーーーー(7.11)

 昨年まではギャラリーたぴおで開かれていた有志テーマ展。今回は会場も広くなり、気分一新のハナ展だ。テーマは同じなのだが、一人一人が随分と頑張っている。

 テーマは「HANA」だから、一応「花」であり植物が絡んだ作品が大半だ。でも、もともとが自然をテーマにした作家が多いので、花の美に媚びた作品はない。一人一人の今の心境と、その関係性、絡み合う緊張は、実に楽しめた。画家・三宅悟氏の呼びかけ展なのだろうが、質の高い企画展として見た方がいい。

 会期は今日までなので、とりあえず簡単に①として報告します。それと、多人数の作家ですから、多くは載せれないでしょう。



 会場は3階と4階。


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   ↑:(以上、3階。)



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   ↑:(以上、4階。)



 (以下、敬称は省略させていただきます。)



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   ↑:(右側2点の植物風景画は三宅悟。他は三戸麻記子。



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   ↑:三戸麻記子、「SANRU」。


 戸惑って見てしまった。いつものミトラマ(三戸麻記子)調の饒舌さは密やかだ。代わりに愛の表現が大きなテーマだ。
 人魚のお腹や腰のあたりはふっくらとしていて、妊娠に見える。中央下に描かれた百合の花も、何かを象徴するかのようにして輝いている。マスクマン(男の象徴)はただただ見守るばかりだ。生の誕生か?ご本人が妊娠か?とも思ったりしたが・・・、その辺りは後日わかるだろう。単なる画風の変化かもしれない。

 色も緑主体、遊び心も抑え気味。いつもの派手心を抑えて、何かに直向きになっている。



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   ↑:別府肇


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   ↑:同、「『ビカクシダ』E.Dに」。 


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   ↑:同、「かおりゆく/とき」。


 今春、氏の作品を資料館ギャラリーで初めて見た。一原有徳張りの抽象版画だった。その人が、こういう「花」を出品していることに驚いた。
 細かい内部へのこだわり、そして全体へのやさしさ、そんなことを思った。今回は具象としてのリアルさだが、抽象であっても感覚は同じなのだろう。気になる部分、そして全体へのこだわりは。



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   ↑:長谷川雅志


 今回の長谷川雅志は強い。作風自体はたよたよしい○○模様の増殖と、その○の切り抜きで成り立っている。透けても見えるし、そんなに目立ちそうもないのだが、なぜだかいつも目立つ。そして、今回は黒も強く、線も刺さり込んでいて、元気のいいことこの上ない。もちろん、洒脱な自由さがそれらを支えていて、増殖行為が醸し出す異様な雰囲気を和らげている。


 情景の作品は4階からぶら下げている。ということは、日頃は高すぎて見にくい上部の模様を4階でバッチリ見ることができる。


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   ↑:長谷川雅志、「種霞」。


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        ↑:(上掲の部分図。)



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 辺りを吸い込み溶け込ませる清々しい面持ちだ。ご本人の白髪も、いい感じに作品に華を添えている。



 ②に続く。

by sakaidoori | 2013-07-16 10:24 | 大同


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