西田卓司<現代美術作家>
[カラフルから降るカラー]
会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
中央区JR札幌駅構内
(地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
問合せ・JRタワー展望室アートチーム
電話(011)209-5075
日程:2013年6月1日(土)~8月31日(土)
(会期中無休)
時間:8:00~22:00
(最終日は、~20:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーー(7.11)
お馴染みの、「広告塔」のような美術作品発表現場だ。
人混みの賑々しさにも負けず、周りの優秀な広告作品にも負けず、正々堂々ときらびやかさを誇っている。
既製のプラスチック商品を積み木のようにして組み立てて、近未来都市?あるいは札幌モスク参上という姿だ。
何ともいえない綺麗さ可愛らしさだ。手垢に染まらない新品都市だから、触れてはいけない哀愁さえ感じる。しかし、その愛でたくなる可愛さに、「危うさ」をも感じて欲しいと作家は願う。丁寧で克明で正直な作家のメッセージがDMに綴られている。このカラーは、「都市における日常の差異」であり、「世界に対する違和感」であり、「境界線」であり、「自分自身のリアリティー」と訴えている。
要するにただただ「綺麗だね」では作家は不本意なのだ。不本意かもしれないが、ただただ「可愛いね」というしかない。
もし僕が10代の青年だったら、好きな女の子をデートに誘うのに最適な場所だ。そして彼女といろいろと語り合いたい。「ねー君、こんな街に暮らしたいかい?」「もし君が住むのなら、僕は毎日遊びに行くよ。・・・・」そんな他愛もない会話で時間を過ごしたい。