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栄通記

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2013年 05月 26日

2073)「Maniac Mansion (教育大学 男子学生13人)」 アイボリー 終了5月15日(水)~5月19日(日)

     

Maniac Mansion 


北海道教育大学岩見沢校芸術課程美術コース
 
学年も専攻も違う男子学生13人による展覧会
         
    
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2013年5月15日(水)~5月19日(日)   
 休み:
 時間:11:00~19:00
      (初日・最終日は、~17:00まで)

 
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(5.19)


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 男子学生展ということを確認したくて見に行く。
 「マニアック」と謳っているのだから、もっともっとハシャゲば楽しいのに。



 時間のない訪問でした。写真を10枚程撮るのがやっとだった。それでも伴匡泰(4年)君と話せてよかった。
 以下、今展の記録のような報告です。


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          ↑:書第二研究室3年・細木慎太、「獲麟」・墨 筆。


 筆幅を一定にして勢いに流れず、そして強く。



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     ↑:情報デザイン4年・鎌上純、「Visuarium」・processing プロジェクター。

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 水槽の裏面をスクリーンにして、トリッキー感覚で光と遊んでいる。なかなか面白いのだが、スクリーンが小さい。大作の準備なのだろう。期待しよう。




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          ↑:映像研究室4年・伴匡泰、「来迎図」。


 伴君は「仏教をもっと勉強しろよ」と指摘されて、しょげ気味とのことだ。
 勉強勉強、確かに勉強はしたほうが良いが、頭でっかちの絵になって面白くなくなる。この作品はもっともっと遊ばないと。パロディーでもユーモアでもアイロニーでも、たんなる冗談でも構わない。恥ずかしいとか、遠慮とか、そんなことを気にせずに、もっともっとだ。敢えて言おう、「mustだ。楽しまなければならない」。漫画でも、食べ物でも、乗り物でも、もっともっとマンダラマンダラ、万華鏡だ。そういえば女の子もいない。描こう。




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     ↑:空間造形研究室3年・佐藤拓実、「緊縛パブリカ」・写真(アルバム)。


 パブリカを縛りあげて、赤味調での写真集。おもろいアイデアだ。パブリカは自傷か、願望か、単なる冗談か?何かの準備だ。間違いない。空間造形の主役になるのだろう。小なりとも空間で、その試みを披露したらいい。遠慮してたら直ぐに4年で卒業だ。





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     ↑:木造工芸研究室3年・佐貫友紀、「凹にゃんと板にゃん」。


 楽しんだけど、ちょっと世界が小さい。もったいない。折角いろいろと楽しい気分になったのに、もっと夢を膨らまさせて。


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          ↑:佐貫友紀、「吾輩は」。





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          ↑:空間造形研究室2年・八谷説大、「印象e」。


 2年生なのに一番大きな作品だ。
 まさしく「印象絵」だ。「心像絵」かな。



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 隣室では映写会。4点の上映。左の写真を見て、映像傾向を思って下さい。
















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 今展を見て思ったこと。会場の「希望感想」に換えて。北海道教育大学雑考____ 

 北海道教育大学生は沢山展覧会を開いている。意欲的なのだろう。そう思うのは、こちらの「美大教育大学学生と展覧会」という印象にすぎないようだ。発表したい気持ちが意欲の手前で足踏みしている。

 今展は有志が、自分の積極的な意志で美術展に参加している。しかも最終学年の4年生が多い。が、経験不足がはっきりしている。「見せる」という意思と意欲と情念が弱い。つまり、意外に個々の道教育大生は展覧会というものを日頃強く意思していないようだ。

 「何のための作品か?」「好きだから」「描かざるをえないから」、それでいいと思う。
 では、「何のために見せるのか、展覧会とは何なのか?」「それは単なる自己表現の一環か?自己満足で終わるのか?」を考えてない。答えなんて何でもいいのだ。美術制作する学徒として、日頃の問題のはずだ。
 確かに学生自身の問題ではあるが、教育機関、美術人養成機関としての大学の責任でもある。個々の教授陣の美術思想が問われる問題でもある。それは残念でもあるし意外だし、学生には「そうだったのか」という同情にも似た気分になった。

 この会場は学生グループ展の溜まり場のようになってきている。自然発生的な現象だし、それはそれで良いことだろう。ならば、ここでの経験を生かして、大きく表現してもらいたい。学生一般は作品を晒して「問う」という実力ではない。「自分を晒す」、そのことが素晴らしい。そこを見たい。交流したい。意気込みを育てて欲しい。いわゆる、「明日への糧」だ。
 我々の鑑賞がその一助になれば嬉しい。そんなことの為に見ているわけではないが、「見せる-見る」からいろいろ拡がることは欲している。

by sakaidoori | 2013-05-26 12:42 | 北専・アイボリー


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