栄通記

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2013年 05月 24日

2067)「女展 (テーマによるグループ展 4名参加)」 たぴお 5月20日(月)~5月25日(土)

  

                    
    

 会場:ギャラリーたぴお   
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753 

 会期:2013年5月20日(月)~5月25日(土)
 休み:
 時間:11:00~19:00
      (最終日は、~17:00まで)

 【参加作家】
 北村穂菜美 久籐エリコ 田中季里 林法衣・・・以上、4名。
  
ーーーーーーーーーーーー(5.22)



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 華やかな女展を想像していたが、ちょっと違っていた。女らしさとか、性の主張も少しはあるのだが、そういうことよりも、「それぞれの作家のそれぞれの試み展」だ。幸い、一人の作家の空間は広い。作品の大きさということではなく、空間を考える場にもなっていた。

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)



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     ↑:久籐エリコ。(3点の切り絵作品、その照明効果。)


 切り絵作品が照明に当たって影を生んでいる。最近、久籐エリコは切り絵作品を壁から離して、立体作品風にしている。あるいは光と影を取り入れて、インスタレーション風の空間造形を模索している。今回もその流れだ。そしてささやかな新たな試みである。


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 何を試みているかというと、黒地の切り絵が色付いている。光のせいだろうと思って、作品の前に手を差し出して、光を遮る。それでも色と影がいつまでも残っている。あら不思議と思ってしばし思案。


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 光を見つめること数分。やっとわかった。
 前後に離した光源が二つある。遠目からの光は拡散しているから、小さな手では遮れないのだ。いつも不鮮明な影を作っている。しかも、色つき光だ。作品にピンクや青味があるのはその為だ。黒くて輪郭鮮明な切り絵作品を、光の工夫によってささやかな色とボカシを産んでいる。
 「だからどうなの?凄く上手く行ってるの?ただそれだけのことなの?」そんな焦った質問をしないで下さい。小さなギャラリーでの小さな試みなのです。ここからが新生・久籐エリコの腕の見せ所なのです。目くるめく久籐エリコ・ワールド、期待しましょう。


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     ↑:田中季里


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 何に見えますか?全体が人間の下半身のように見える。ブルーの蝶々で刺青だろうか?
 左の写真の抜けた部分、人型に見えなくもない。

 それはともかくとして、田中季里も何かの試みをしているのでしょう。彼女の場合はイメージ先行型だから、本人にとってはしっかり見えているのかもしれない。

 それにしても、左右の直線の切り込みは鋭い。ただの「優しい青の世界」だったら、これほど人工直線にする必要はない。強い人工的な痕跡がどうしても必要なのだろう。細身過ぎるほどの青の塊、どんな風にイメージを保っているのか?気になるところだ。

 変な輪郭線だが、中に入ってみよう。女の中は秘密が詰まっているだろう。


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 蝶々とか葉っぱだと思っていたが、「手形」ではないか。・・・、何と言えばいいのだろう。この青いフォルムは「田中季里」自身か?自分を見つめているのか?好きな海の青色に見立てて。


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     ↑:北村穂菜美


 北村穂菜美だ。ホナミちゃんだ。
 ちょっと遠慮気味の「ホナミ百態」だ。もっともっといろんなホナミちゃんがあったら楽しいのに。変な顔のホナミ、怒れるホナミ、恋するホナミ、涙するホナミ・・・ちっちゃくっても構わない。ホナミを描きまくって、心の憂さを晴らせばいい。もっともっと元気になればいい。そしてそして、いろんな事に恋すればいい。恋の足跡を描きまくればいい。


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     ↑:林法衣


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 コラージュだ。強い遊びだ。とても女性とは思えないブラックだ。

 もしかしたら「林教司」かもしれない。氏は坊主の心得がある。「林法衣」、まさしく坊主のようなお名前だ。もしそうなららば、さすがわ芸(ゲイ)の人だ。

by sakaidoori | 2013-05-24 00:02 |    (たぴお)


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