2013年 05月 23日
第28回 北の日本画展 会場:時計台ギャラリー 2・3階全室 中央区北1西3 札幌時計台文化会館 (中通り南向き) 電話(011)241-1831 会期:2013年5月20日(月)~5月25日(土) 時間: 10:00~18:00 (最終日は~17:00まで。) ○ 深川移動展 会場:深川アートホール東洲館 深川市1条9番19号深川市経済センター2階 (JR深川駅を降りて直ぐ左側のビル) 電話(0164)26-0026 会期:2013年6月2日(日)~6月15日(土) 時間: 10:00~18:00 (最終日は、~16:00まで) 休み:月曜日 【参加作家】 多数。総勢?名。 (DMを拡大して個人名を確認して下さい。) ーーーーーーーーーーーーーーーーー(5.22) 道内日本画家たちのお祭りのような展覧会だ。お祭りといっても、特にイベントがあるわけではない。作家同士の交流、日々の作画のための緊張維持、日本画の道内普及、などなど目的はいろいろとあることでしょう。 沢山の作家作品なので沢山載せたい。それは山々なのですが、どこまで載せれるか。 とりあえず進んでいきます。会場風景、作品をまとめての掲載、個別作品と、適当にいきます。作家が参加することに意義があるならば、載せることに意義がある、その心づもりで行きましょう。 とはいっても始まりは2階A室会場風景からです。 展示場所にこだわらずに、適当に載せていきます。 (以下、敬称は省略させて頂きます。) ベッタリこったりムードの池田さやかだ。「女油地獄」などがうってつけの人と思うが、「かぐや姫」などが画題だ。ちょっと爽やか風にまとめているが、まだまだ強烈な粘着力で進んで欲しいものだ。 (他日、改めて個別作品で載せます。) ↑:右側、上野秀実、「あした天気に」・194×91㎝。 男女の画家による女性画。 左側の女史による作品は、少女の気分を表現している。「thaw」、溶ける・・とろけて何処に行くんだろう?あ~、良い気分。もっともっと良い気分になりたいな。 右側は美人画だ。肉筆線描で天気図を背景に描いている。線の魅力で作品を膨らませようとしている。小物も手前に描いて女性の気分を代弁させるのか?それでも、美人画として「この美しい女性を見よ!」という作品だ。男のロマンだ。 (小さい作品ですが大きく載せます。) 吉川総子張りのマチエールで細やかな頭部を、体を表現している。「遠い春」とはとても思えない。画題の人物の視線よりも、人物そのものに魅入ってしまって、「此処に春」がある。 裸婦のフォルムを追究する谷地元麗子。今回、藤田嗣治風にチャレンジだ。彼の線と色に触発されたみたいだ。共に猫好きだから惹かれるものがあるのだろう。 この方向で大作化するのか?どういう谷地元色を加えるのか?悩み多き谷地元麗子だ。 こちらはゴーギャン風だ。しかし、顔のキツサは画家の意地を感じる。乳首の大きさも強い入れ込みだ。「可愛い可愛いだけが女じゃないよ。裸の女は強いよ」だ。 サイケとまではいかないが装飾的に背景をまとめ、しかも抜けた部分も作って拡がりを持たせている。そして力強い裸体。面目一身のさとう綾子を感じた。 裸婦でしょう。タイトルは体温でしょう。いわゆる「裸婦のトルソ(首無し胴体)」だ。 燃えるような肉体、黒く黒く赤く赤く、体は前向きにくねって何かを誇示している。左側はトルソがひっくり返っているのか?肉塊にもなりかねない。性欲、肉欲、燃える生命か? これは秀作だ。 画面全面、一切緩めることなく描きまくっている。別々方向の画面取り、それでいて互いの元気の良さが支離滅裂にならずに、一本の道にまとまっている。元気よく描いているのに淡い情感も伝わる。堅めの表情なのに、心の襞も醸し出している。相反ずる情感が若さという武器で強引に一つに束なっている。 ついでに言えば、得意の動物群がないのが良い。好調そのものの駒澤千波だ。 女性画特集になりました。そのつもりではかったのでが、こうなりました。まだまだ女性画はありますが、①を終えましょう。 ②に続く。
by sakaidoori
| 2013-05-23 19:40
| 時計台
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アバウト
丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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