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栄通記

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2013年 05月 15日

2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)

       


徳丸晋 展 
     「minamo
        
     

 会場:時計台ギャラリー2階C室
      中央区北1西3 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年5月13日(月)~5月18日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(5.14)



2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_1548580.jpg



2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_15493139.jpg



 綺麗な写真展だ。うっとりしてしまった。見続けていると、何やら妖気やら色気やらゾワゾワっとしてしまった。写真のボケ効果でもあろうが、いつになく表面がざわついていて、そのざわつきに共鳴してしまった。

 撮影場所は、ニセコ羊蹄山の麓にある半月湖。
 被写体は、その沼のような半月湖の水面。
 撮影条件は光や風の様子次第。雨模様の作品は見たことがない。
 季節は秋。

 なぜ半月湖かというと、近所に住んでいるから。そこに魅せられたのだ。
 なぜ秋かというと、秋色が湖を包み、水面は七色を吸収するから。
 光をみるのは写真家の定めだ。
 なぜ風かというと、水面を微妙に揺らせてくれるから。


 会場左回りで作品を載せます。

 
2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_16162479.jpg
     ↑:① 



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     ↑:②


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     ↑:③


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     ↑:④


 この②、③、④はコの字でまとまっていて、一つの空間、今回の「徳丸晋ワールド」のエッセンスです。一つ一つの作品に一段落したら、この空間の真ん中に立って、首だけでもグルグル回して、光と色と揺れとザワメキを体感して下さい。


 以下、個別作品を載せます。載せながら、記していきます。5点だけです。
 会場では6点しか撮らなかった。意図的に選別して撮ったつもりだったが、どういう基準だったのか?今となってはよくわからない。たった昨日のことなのに。この5点、何故だか支離滅裂な関係になっている。


2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_1630856.jpg


 隣には同じ大きさで緑の水面だ。「赤と緑」という強烈な補色作品の一つだ。光も強い、表面も強い、柄も強い。撮影者の息吹も強い。何から何まで強い。
 今までの撮影者は水面の表面を楽しんでいた。装飾的な表面を素直に驚いていた。その作家自身の等身大の驚きがさわやかで、作品共々清しい一時だった。今回、ちょっと様子が違っていた。



2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_1647548.jpg
     ↑:「minamo20110927-143353」・60×90㎝ 木製パネル。


 
 やはり、撮影者は静かなうねりだけに満足はしていない。きっと、探求心が強くなったのだ。何を探求しているか・・・?というか、水面をもっともっと強く見たいのだ。「見ること」に執着している。そのことが探求なのだろう。


2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_16514385.jpg
     ↑:「minamo20121026-132444」・60×90㎝ 木製パネル。


 一転して渋い色だ。そしてピンクが仄かに輝いている。




2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_16571699.jpg
     ↑:「minamo20121026-132259」・60×90㎝ 木製パネル。



2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_1659242.jpg



 ピンクがかった肌色だ。僕は肌色には鈍い人間だ。強い興味は湧かない。なのに、どうしたことか、関心しきりだ。確かに色っぽいのだが、セクシーセクシーとは少し違う。胸キュンキュン、という言葉を残そう。
 色の魅力を一つ教えてもらった感じだ。肌色、当分は気になる存在だろう。



2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_1771534.jpg
     ↑:「minamo20111011-153235」・60×90㎝ 木製パネル。


 まるで孔雀の羽根だ。激しい。
 徳丸晋・・・「表面を見つめる人」から、「表面に襲いかかる人」に変貌したみたいだ。



 最後に、タペストリー的な大作です。


2055)「徳丸晋 展 『minamo』」 時計台  5月13日(月)~5月18日(土)_f0126829_1711672.jpg




 大きな作品で、ピント状態も場所によって随分違う。視点によって体感感覚が違うと思う。そういう部分部分の妖しさを含みつつ、さて、全体はどんな印象でしょうか?


 絵画のような写真展です。是非、実物を見て、作家とも語らって下さい。18日(土)までです。

by sakaidoori | 2013-05-15 21:46 | 時計台


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