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2013年 05月 15日
樽前arty 2013 『誰かが見たこの街』展 会場:苫小牧市立樽前小学校 苫小牧市字樽前102 会期:20013年5月3日(金)~5月6日(月・祝) 時間:10:00~17:00 (最終日は、~16:00まで) 【参加作家】 竹本英樹(写真) 水野剛志(日本画) 山田良(建築・インスタレーション) ※ 樽前arty 2013 会場:工房LEO 苫小牧市字樽前114 電話(問い合わせ):090-5220-9087(藤沢) 会期:2013年4月28日(日)~5月6日(月・祝) 時間:10:00~17:00 (最終日は、~16:00まで) ーーーーーーーーーーー(5.6) 2052)①の続き。 (以下、敬称は省略させて頂きます。) 体育館での水野剛志展。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 大作だ。今回のイベント参加への強い思い入れが伝わる。 大きいのだが、今展用の作品とは気付かなかった。樽前山の見える学校だから、いつもそこにある作品と勘違いしてしまった。というか、水野剛志がこんな大きな山を描く人とは思っていなかったから。 しかし、こんなに大きいのだが、ギラギラと主張していない。確かに水野剛志は大きな作品も描く。描くのだが、発散爆発型ではない。大らかにいつもそこにあるような描き方だ。主義主張という存在感よりも、廻りの空気を引き込む包容力作家だ。 山のスケッチがピアノの廻りに散乱している。その中でのお気に入りを載せます。絵画大作と通じるものがあります。 ![]() 絵画もスケッチ画も、山の雄姿を支えている山裾の表現に関心がいく。山そのものは白く淡泊だ。反して、山裾は黒味で、何かが蠢いているような、静かな勢いがある。「山」の不思議さを、一身に山裾が担っている感じだ。 それはそうと、この超大作をもっと目立たせてもよかったのでは。学校玄関に氏の旧作である赤い花があった。それを隣に飾って華やかにしたら・・・。あるいは、今作は「シロタル(白い樽前)」、あるいは「アオタル(青い空のある樽前山)」だが、隣に「アカタル(赤樽)」はどうだろう。山が重複するのであれば、樽前山からの眼下の風景はどうだろう。そこは何にもない原野の相貌だ。氏ならば、優しく大きく原野を取り込むだろう。 ![]() ![]() ![]() さて、今展は単なる作家の発表展ではない。外の人間が、どういうふうにこの街・樽前を見たか。さらに、作家自身がこの地の生徒達と関わって、彼らに何かを残す、表現者自身もマレビトとして何かを頂くという主旨だ。 だから、大作「樽前山」も、単に「山を描きたかった」ではない。 それはともかくとして、生徒や父兄の方達の作品が壁に数珠繋ぎになっていた。幅は小さいが、これまたなかなかの長さだ。ワイワイ騒ぎながら制作したことだろう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 上の巻物が高校生の作品。下の巻物が小学生&父兄作品。下の方が楽しい。 広い体育館だ。ここで皆ながはいつくばって描いたのだろう。今は静かで誰も居ない。外は雨風の騒がしい天候だが、まったく無関係に体育館がある。イベントも過ぎ去った。後は終わる時を待つだけだ。形あるものを作ったが、その形も消え去ろうとしている。何が残ったか?心に思いでとして、体に体験として積み重なるだろ。生活の中での楽しきザワメキとして。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ③に続く。
by sakaidoori
| 2013-05-15 00:42
| [苫小牧]博物館
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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