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栄通記

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2013年 05月 01日

2036)③「有限会社ナカジテクス 第4回」 さいとう 終了4月23日(火)~4月28日(日)

   

 
第4回 有限会社 ナカジテクス                  


 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。)
     電話(011)222-3698

 会期:2013年4月23日(火)~4月28日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(4.28)


 2031)①、2034)②の続き。

 個別作家及び作品を載せていきます。


 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 今回は西の横綱級、森迫暁夫から始めます。


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     ↑:森迫暁夫


 いつもの場所に、いつものようにして森迫暁夫がいた。同時に、お客さんも沢山いて、バタバタと気になる作品だけ撮った。


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 心理学のテストのような作品だ。何をテストしているかというと、普通に「何に見えますか?見ていてどんな気持ちになりますか?」だろう。

 きっと見る人をテストしているのではないだろう。自分自身をテストしているのだろう。
 キャラクターという仮面を被った人間群像、その群れる姿を楽しんでいたのが原点だろう。「楽しむ」、ことと、「人群れ」は両立するか?両立するもしないもない。そこを「楽しく」追い求めているのが森迫暁夫だから。愛すべきキャラクターたちだ。愛すべき仮面舞踏会、ヒトムレだ。


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     ↑:「てんまるちゃんたち」。


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     ↑:(切り絵にした作品の切りくずだろう。)


 「さわやかアスナロさんたち」、そんな風に見た。
 キャプションに言葉があって、ちょっと意外な感じだ。森迫暁夫の創作姿勢を書いている。ちょっと、抜粋しよう。


   「想像してみよう、てんを描く。そのかたちはまる?さんかく?しかく?・・・いびつ?

    (・・・)

   絵を描くときにかならず点から始まるとするならば、どんな複雑なカタチも、単純な集合体。なんだか、子どもや大人の様ですね」


 点の集合体として絵を語る森迫暁夫。点そのものがエネルギー発散の原点なのだろう。点をキャラクターなり人間と置き換えて読みたくなる。どうして森迫ワールドは「群れる、集まる、膨らむ、発散する」にならざるを得ないのだろう。それを嫌がる気持ちもあるかもしれない。限りなき増殖は醜くもなる。それは美を愛する作家にとっては困ったことだから。  



   ※※※※※※※※※※


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 (キャプションの記録ミスで作家不確かです。が、橘内さんでしょう。)


 ナカジテクスは、道都大学中嶋ゼミで学んだシルクスクリーンとテキスタイルを基本にしている。そこから「商品」開発、制作と各自が精を傾けている。

 「シルクとテキスタイルの商品といったら着物でしょう、洋服でしょう」と、普通は考える。だが、大学生の段階では、いまだデザイン構想段階で、なかなか服まで手が届かない。その普通な姿勢を普通に振る舞っているのがこのコーナーだ。そして、さわやかな意匠だ。きつくない「キツナイ・ムード」を横目で頂きました。



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          ↑:内山恵利、「しろくま効果」。


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 紫だ。高貴な色だ、天皇の色だ。中嶋ゼミ関係者としては、随分とあやかしきムードだ。内山恵利は京都精華大学大学院在籍中とのことだ。なるほど、京都の色を持ってきたのか。

 もっとも、テキスタイルそのものが紫ではない。裏に黒い紙を重ねることによって、こういう色になる。これがタイトルにある「しろくま効果」なのだろう。

 今回は「しろくま効果」を試した。さて、これをより工夫して見せる、大きく作品化する、そこが課題だろう。そして、「紫」は道内では希少価値として見られてある程度の反響が期待できるが、貴族皇族のおわします京都で、どこまで立ち向かうことができるか?恐いもの知らずで「300%紫ワールド」、見事に批判非難ごうごうで、ちりぢりになるのも若き体験かもしれない。




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          ↑:杉本真衣、「ふつうの日常」。



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     ↑:左側、(ゴメン、記録ミス。)
     ↑:右側 道都大学4年・加藤千尋、「木と花と○と」。
      ~シンメトリックな作品を制作しています~





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     ↑:新井静芳


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 商品展と作品展との間を、フワフワと遊んでいる。



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 ナカジスクの皆々様、ダルマ商会さん、受け付け嬢さん、またお会いしましょう。
 誤字脱字、失礼な言葉があるやもしれません。お許し下さい。それでは。

by sakaidoori | 2013-05-01 12:24 | さいとう


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